JL1NIE ’s blog

趣味のアマチュア無線やプログラミングについて徒然と。

城山(JA/KN-022)

 

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 先日から実験を続けているVDA(Vertical Dipole Array)でSOTAアクティベーションを行うために新しいグラスポールを入手しました。DXWire社のもので全長10m、仕舞長が67cmというコンパクトなポールです。(但し、重さは1.3Kgとこれまでの釣竿の倍になりました)

 自宅の公園で少し展開してみたのですが、ステーの位置が高く安定しません。そんなこんなとしているうちに、アクティベーションの前日だというのにいつものEFHWを木にひっかけて半分に千切ってしまいました。

 グラスポールに合わせて急遽EFHW用のエレメントを前の晩に製作しました。軽量化のためアンテナワイヤはAWG24のPVC線、18MHz/21MHzのギボシの切替部はチューナ側とし、軽いパラシュートロープとインシュロックでギボシを接続することにしました。

 山頂では21MHzのVDAの中心にこのEFHWを張り、7-14-18MHzはこちらでQRVする予定です。MMANAでみたところ若干VDAのゲインとFB比が悪化しますが、大きな影響はなさそうです。

f:id:CentralAttack:20170304220946j:plain EFHWも特に影響はないようです。縦方向のサイズは大きいですが、平衡アンテナでグラウンドが不要になり、ここまで打ち上げ角が低くなるのは大きなメリットかと思います。

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  前の晩、遅くまで作業していたため翌日は寝坊気味。アンテナを展開しやすい近場の山ということで城山(JA/KN-022)をアクティベーションすることにしました。駐車場から30分足らずで登ることができるため、夕方まで山頂に滞在し、ついでに21MHzのヨーロッパへの伝搬も試してみることにしてみました。

 10mのグラスポールとなると流石に長く展開が大変です。1.8mぐらいの位置にリピートタイでロープをロックし3方向へステーを展開。VDAとEFHWのエレメントを先端に固定しロッドを延ばした様子がこちら。かなりお辞儀してしまっています。

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 根元はこんな感じ。VDAとEFHWの切り替えはギボシで行います。

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  時間は既に14時過ぎ。Wへのパスは望めそうも無いので北西方向にVDAを向けて21MHzでCQを出してみます。JAチェイサー局からのコールの後、ZL1BYZ局からコール。信号は強力でこちらもS5をいただけました。その後久しぶりにVK各局からコールいただけました。あとでRBNをサーチしてみた結果は以下の通りです。今日は南方方面の伝搬状況が良かったようです(北西に向けてここまで強いということは、ほとんどサイドが切れていないような・・・)。

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 続けて、18MHzでCQを出すとZLからコール。権現平(JA/KN-020)をアクティベーション中のJJ1SWI局からコールいただきS2Sが完成です。14MHzも期待していたのですが、残念ながら坊主でした。

 日も落ちてきてそろそろグレイラインの時間。再度アンテナをVDAに切り替えました。

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 電池もLiFeに切り替え10WでCQを出してみます。

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 下の方ではロシア局のCQなど聞こえているのですが、なかなか呼ばれません。しばらく粘っているとRY7G局からコール。先方の設備が良いのか大変強力です。その他VK局ともQSOできましたが、残念ながらヨーロッパは一局のみでした。

 その後EFHWで14MHz/18MHzでCQをだしてみましたが残念ながらヨーロッパには届かず、6エリア各局とQSOさせていただきました。

 さてそろそろ周りも暗くなってきたので下山の準備をします。丹沢の山々が夕焼けに染まって綺麗でした。

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 VDA+EFHWの組み合わせ、多少荷物は多くなりますが、これならどうにか山頂に持って行けそうです。今日は残念ながらヨーロッパは1局のみでしたが、今後春のコンディションに期待してまた狙ってみたいと思います。

 本日もコールいただいた各局ありがとうございました。

 

VDA製作その2

 昨日に引き続き、今日もVDAのテスト運用をしてきました。昨日はエレメント間隔が開いてしまったせいか今一つの結果だったので、エレメント間にステーを入れて正しい間隔で開くようにしてみました。

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 展開途中のエレメントはこんな感じです。こうすると単純にステーを目一杯引っ張れば正しい形になるので展開は楽になります。

 しかしだんだん大仕掛けになってきてしまいました。考えてみると1λのループアンテナより大きなエレメントを展開していることになるので微妙といえば微妙な感じです。

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 MMANAで遠方界を出すとこんな感じになるようです。かなりブロードなビームパターンですが打ち上げ角はそれなりに低いようです。 

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 今日は早い時間帯からのQRVだったのですが、EUは弱いながらもポツポツ入って来ています。いくつか強い局をコールしてみたところ残念ながらスルー。やはり10Wの限界でしょうか。

 香港(VR2)の局が入ってきたのでコールしてみると、またしてもバックで599。うーん、どうなっているのかと思いスマホで方位を確認したところ大チョンボが発覚。どうも方角を完全に勘違いしていたようで南東にビームを振っていたようです。昨日のXX9Dも今日のVR2もどちらかというとサイドから若干フロント寄り。このせいでフロント・バックを変えても変化がなかったのかもしれません。

 気を取り直して北西方面にエレメントを張り直し、再度EU局を捜してみるとモスクワの南、タンボフ州のR2RT局がS4-S5ぐらいで入感しています。コールしてみると、早速コールバック!RST569をいただけました。時間も無くなったのでここでQRTとしましたが、思ったより使えるアンテナかもしれません(我ながら単純^_^;)。
 今後もWSPRBeaconなどを使ってバーチカルEFHWとの比較を続けてみたいと思います。

 

 さて、いつもQRVしている公園ですが、丹沢や奥多摩の山々が良く見えます。最近になって見晴らし台にこんな写真が貼られていました。まだまだ登っていない山が沢山あります。今年はいくつ行けるかな。

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(おまけ)すぐ側の公園にも同じような写真がありました。山名がマジックで修正されています。上の写真や地図をみると、どうも修正後の方が正しいようですね。:-)

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VDA製作

 最近バーチカルEFHWが少々マンネリ気味になってきたので、少し手を加えてVDA(Vertical Dipole Antennas)にしてみることにしました。VDAとは垂直DPにリフレクタを加えたもので、Moxonのようにラジエータとリフレクタの端点が近づけてあり、コンパクトなサイズにも関わらず低い輻射角(特に目の前が海などの場合)を持つといわれているアンテナです。(日本語の詳しい説明がこちらにあります。)

 ネットを捜したところ、OH1TV局のサイトに9M0OのDXpeditionで使ったVDAの諸元があったため早速ダウンロードさせていただきました。(当局も昨年QSOさせていただいてました。)

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 山頂で使いやすいように、ブームを省略しラジエータ(下図D)はend-fedとしてみました。オリジナルから各エレメントやステーの長さを計算した結果、以下の通りとなりました。

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 エレメントとステーもまとめて丸めておけば持ち運びも簡単です。ただ20mバンドだとマスト高が12m以上にもなってしまいSOTA移動では現実的ではありません。とりあえず、15mモノバンドのエレメントを作り実験してみることにしました。

 近くの公園で展開した様子がこちら。木にエレメント引っかかりリフレクタとラジエータが離れてしまいました。設計通りにするには頂点が30度位で開くようにステーを下ろす必要があります。

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 給電点にはいつものチューナを入れて電圧給電としています。

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 21MHzでチューンをとるとSWR 1.0まですっと落ちました。北西に向けてアンテナを展開しEU局でも呼んでみようと思ったのですが、残念ながらあまり開けていない模様。

 ちょうどマカオのXX9D局が出ていたのでフロントとバックを逆にしてSを比較してみたのですが、あまり明確な差がでません。やはりリフレクタとラジエータが離れすぎでしょうか。半分やけくそでバック側でコールしたところピックアップされてしまい複雑な気持ちです。

 またポールも自宅用の長いものを持ってきたのでSOTA用にはもう少し仕舞長の短いものが欲しいところです。もう少しエレメントの展開方法も含めて検討してみたいと思います。

 

越前岳(JA/SO-027)

 今週は愛鷹山塊の最高峰 越前岳をアクティベーションして来ました。普段、丹沢・奥多摩方面の山をアクティベーションすることが多いのですが、先日新幹線の窓から見えた愛鷹山塊がとても素晴らしかったのでぜひアクティベーションしたいと思ってました。

 早朝JG1GPY局に車で拾って貰って、東名高速を一路、裾野市へ。十里木高原駐車場へ車を止めます。40台駐車可能で綺麗なトイレや水場もある立派な駐車場です。

 登山口から木製の階段を登ること10分程。展望台から素晴らしい富士山の姿が見えました。

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 登山口から30分程で馬ノ背見晴台へ。

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 眺めは素晴らしいのですが足元がだんだん不安になってきます。積もった雪が解けて再度固まり完全にアイスバーン状態になっているため軽アイゼンを装着しました。

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アイゼン装着後は軽快な足どり。登山口から1時間45分程で山頂に到着しました。

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JG1GPY局と同時アクティベーションのため山頂のベンチはGPY局へ、私は少し先の空き地にシャックを展開しました。アンテナはいつもの通りEFHWです。

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リグのケースを新調したので、かなりコンパクトになりました。

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 準備が整ったので早速QRV。GPY局は18MHz、当局は14MHzから始めます。今日はARRL Int'l DX Contest CWの開催日、14MHzはもっとコンテスト参加局で溢れかえっているかと思いきや思ったより静かです。早速JAのチェイサー各局からコールいただきました。コロラド州のK0RS局からもコール、その後ZL1BYZ局からもコールいただきました。いつもに比べるとSは弱め。やはり伝搬状態はあまり良くないようです。

 次は21MHzへ。GPY局は14MHzにQSYするため、念のため同軸トラップを付けていただきました。これで21MHzの信号をトラップします。普段カツカツとノイズが入っていたのが今日は気にならなかったとのことなので効果はあったようです。私の方はEFHWのチューナを作り直しQが高くなったせいか、KX2でも気になっていた混変調が今日は気にならなくなりました。

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こちらはGPY局のアンテナ。10mのポールに14/18MHzのEFHWのエレメントを張っています。ポール欲しいなあ。。。

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 その後、21MHz/18MHzとQRVしますが今一つ飛ばないため、ここでランチタイムとしました。今日はGPY局が山頂で固形燃料のみでパスタを作るとのこと。こんな火力で無謀ではないかと思うのですが、さて結果は如何に?

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 ランチのあとは、7MHzにQRV。SOTAチェイサー各局からコールいただきました。残りの時間は14MHzでARRL Int'l DX CW ContestにQRP(5W)部門でプチ参加。バンドコンディションが落ちており数局QSOしたところでQRTとなりました。今日は風もなく暖かな日和でしたが、伝搬状況は今一つだったようです。駐車場も完備しておりアクセスの良い山なので、また機会があれば登ってみたいと思います。

 本日もコールいただいた各局ありがとうございました。

 ・山頂からみた駿河湾

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臼杵山(JA/TK-012)

 ここの所忙しくて実にひと月ぶりのアクティベーションとなってしまいました。今回選んだ山は奥多摩臼杵山(JA/TK-012)。最寄り駅の武蔵五日市からバスで20分弱と気軽に行けるのが魅力です。今日は朝からかなり冷え込んでいますがバスはハイカーで一杯でした。

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元郷バス停で降りると、バス停のすぐ横に登山口があります。
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 登山口から薄っすら雪が積もっていたのですが林を抜けるとかなり本格的な積雪に。登りも急なところがあるので軽アイゼンを着けました。
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しばらく登っていくと見晴らしの良い中腹にアンテナが立っています。
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 更に一登りすると、もう一つ中継局のアンテナがあるのですが、撮影厳禁とのことなので代わりにそこからの素晴らしい眺めを。
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その後、何度か下りと上りを繰り返して、やっと山頂に着きました。

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 山頂は木々に囲まれ見晴らしは今ひとつ。おまけに強い風が吹いています。日なたを探しながらシャックを設営。今日は先日作ったEFHWチューナのSOTAデビューの日です。
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 いつものように21MHzまでは垂直に、その先を斜めに降ろすようにエレメントを展開します。このEFHWアンテナさほど特別なものではなく単にエレメントを一部曲げた垂直DPを端から給電してるだけです。1/2λなので少々大きいのが玉にキズですが、グラウンドのロスがない点、フィードラインがほぼ不要な点が山頂での運用にメリットになるため愛用しています。

 さて14MHzでCQを出してみると昨日PCで入れたメッセージがおかしい。どうも”/”がキチンと送出されてないようです。やっとのことでメモリに入力しCQを出すとJR1NNL局からコール。その後NS7P局もS7と強力に入ってきました。コールバックするとこちらも569@10Wを頂けました。チューナーを10W用に強化した甲斐がありましたね。

 今日は14MHzが開けているようでRBNを確認してみると、タイ(E28AC)やワシントン州(W7HR)あたりまで飛んでいるようです。

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 その後電池が勿体ないので5WにパワーダウンしてCQ。6エリアのJS6TMW/QRP局もS7で入感しており6エリア方面の伝搬も良いようです。

 地元のJP1QEC局と交信後、twitterでZL1BYZ局がZL1/WK-195をアクティベーション中との情報を入手。早速スポットを確認すると21MHzに居られる様子です。

 18MHzのエレメントで21MHzにもマッチするのですが無精せずギボシを外しに行きました。椅子から立ち上がったところ、なんと太腿がこむら返り!久しぶりの山行の上に寒い風の吹くなか座り込んでいたため、身体が冷え切ってしまったようです。

 涙目になりながら21MHzを聞いてみるとちょうどJA1VRY局がQSO中。深いQSBがありますがQSOは出来そうな雰囲気です。タイミングを見計らってコールしてみるとJL1?とのコールバック!再度10Wに出力を上げてコールしたところフルコピーして貰えました。VKに引き続き久しぶりのDXのS2Sとなりました。

 身体が冷え切ってしまったので暫しランチタイム。その後18MHzで三国山JA/KN-010をアクティベーション中のJF1NDT/1局とS2S、21MHzではアラスカのAL7JX Glenさんからもコールいただけました。こちらは寒い思いをしているのに21MHzの電波はハワイまで飛んでいる様子です。もう少し続けたいところですが、あまり寒いのでここでQRTすることにしました。

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 シャックの店じまいしながら430MHzで関東UHFコンテストにプチ参加。東京から神奈川一面まで見渡せるロケーションのため本体のホイップでも十分ピックアップして貰えます。もう少し続けたいところですが、風邪もひいても困るので後ろ髪を引かれる思いで山頂を後にしました。

 帰り道は臼杵山の東峰を経由して荏田子方面へ。

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 途中こんな見晴らしの良い場所がありました。コンテストには最適そうなんだけど、もう疲れた。。。

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 久しぶりのアクティベーション、ロケーションにもバンドコンディションにも恵まれたのに寒さと身体が鈍っていたせいでイマイチ不完全燃焼でした。また身体を鍛えなおして再トライしたいと思います。

 本日もコールいただいた各局ありがとうございました。

 

(おまけ)

 臼杵山の南峰(現在の頂上)は「鹿ン丸」という別名がついているそうです。そういえば雪の上に子供のような足跡が。途中で急に切り立った崖に消えていったので、あれは鹿の足跡だったのかもしれません。

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EFHWチューナの製作

 最近週末も忙しくなかなかSOTAアクティベーションの時間が取れません。仕事の合間に新しいEFHWチューナを作りました。以前このBlogで紹介したJA7QILさんのレプリカチューナですが、経年変化のせいか、はたまたKX2で10W運用をしたせいなのか、ポリバリコンの絶縁体がはみ出してきてしまいました。アンテナのインピーダンスが4.7KΩぐらいとすると、10WでVpp= 2 x √(4700 x 10)≒430Vぐらいの電圧がかかり確かにいつ壊れてもおかしくない状況です。SOTA運用はいつも5Wなのですが、たまに10Wに出力アップしたいこともあるのでチューナを作り直すことにしました。

 移動用なので出来ればサイズは抑えたいところ。まず先にタカチのSW85ケースに入るサイズで耐圧が取れるバリコンを捜しました。既に廃番で在庫限りとなっていますが耐圧500V 150pFのミゼットバリコンがちょうど良さそうです。

 最低容量10pFから最大150pFで21-7MHzで共振させたいことから、インダクタンスはおよそ4μHになります。ケースに余裕があるのでトロイダルコアも少し大きめのT94-6としました。2次側の巻き数をここで計算すると24Tとなりました(最終的には浮遊容量との関係から23Tに変更しました)。入力インピーダンスが50Ω、アンテナ側が5KΩ程度とすると巻数比は√(5000/50)=10となるため一次側は2Tとします。T94だと1.0mm UEWでも巻けそうですが、とりあえず手持ちの0.5mmのUEWを使っています。最後はホットボンドでコアをケースに固定しました。(かなりやっつけ仕事で汚いですが、こんな感じ)

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 またアンテナも含めた全体図は以下の通り。エレメントは各バンド1/2λで短縮率は0.96ぐらいにしています。またトランスの1次側と2次側のGNDは共通にせず2次側GNDに1m程のカウンタポイズを付けています。EFHWはダイポールで最も高インピーダンスとなるエレメント端から給電していますが極端にインピーダンスが高いとマッチングが取れないことから0.05λ(20Mで1m程)のカウンタポイズ(というかエレメント)をGND側に付けています(と私は理解しています^^;;)。

 QILさんのチューナはGNDが共通でリグへの同軸外皮をカウンタポイズにしていました。コンパクトで良かったのですが40mバンドを運用中にリグに触ると感電することもあったため、今回は別途カウンタポイズを用意しています。

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 こちらがケースに入れた外観です。以前のチューナより一回り大きくなってしまいました。5KΩのダミーロードを付けてアンテナアナライザで調整したところ、Qが高いためバリコンの微妙な角度の差でインピーダンスが大きく変わります。そのため少し大きめのツマミを付けています。

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 EFHWは給電点付近のエレメントの環境に影響されやすいので、実際使う場所に近い環境で調整した方が良いと思います。ということで、早速近くの公園に持ち出して実験です。

 釣竿を立てて17mバンド用エレメントの先を頂点に逆V字にエレメントを展開。カウンタポイズは適当に展開しています。この構成で各々のバンドでVSWRが1.5以下になるのを確認しました。アナライザをお持ちの方は共振点のインピーダンスを確認し、適宜1次側・2次側の比を変更してみて下さい(但し共振点も一緒にずれるので注意)。

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 ちょうど夕暮れ時で20MバンドがEUに向けて開けてきたため、早速10Wの威力を試してみました。ヨーロッパはYO9HP(ルーマニア)、R1547M(モスクワでイワン4世がツァーリを戴冠したのが1547年、それから470周年の記念局だそうです)、オセアニアはマーシャル島のV73NSなどとQSOすることが出来ました。いつもの5Wとたかだか3dBの差ですがやはり10Wの威力でしょうか。

 そんなこんなと実験しているうちに日も暮れて寒くなってきたので帰路に。道すがら見えた丹沢の山々が夕焼けに綺麗に映えていました。早くアンテナ担いで登りに行きたいなぁ。。。

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SOTAとJAFF

 SOTAアクティベーションの対象となる山々は自然公園内にあることも多く、SOTAアクティベーションが同時にJAFF(Japan Flora & Fauna)のアクティベーションになることが頻繁にあります。ここではSOTAとの違いを中心に簡単に整理してみました。

JAFFとは

 JAFFとはWWFF(World Flora & Fauna)の一環として日本国内の自然公園からの運用数や交信数を競うアワードプログラムです。JAFFアクティベーションとのQSOはWWFFのポイントとしても有効なためWWFFプログラムに参加している海外局からも呼ばれる可能性が高くなります。WWFF及びJAFFの詳細についてはJAFFのページに詳しいのでそちらをご参照下さい。

SOTAとの違い

 SOTAとの関係でWWFFのルールを簡単に整理しておくと、

アクティベーションは事前に登録された自然公園内で行う必要があります。自然公園はSOTAと同様レファレンスナンバーで識別されます。JAFFで登録された公園はJAFFレファレンスと呼ばれます(一覧はこちら)。

・車での移動や発電機の使用がOKなどSOTAにくらべ比較的要件が緩やかです。

・アワードにはアクティベーション部門とハンター(SOTAでいうチェイサー)部門があります。なお、ログ登録はアクティベータ局側からのみ行います。

・一つのレファレンスについて44局以上のQSOアクティベーションポイントが付きます。但しSOTAと異なり複数回のアクティベーションで有効なQSOの総和が44局を超えれば良いようです。一度のアクティベーションで44局以上QSO出来なくても、ハンター側のQSOとしてカウントするため、またアクティベータ側にとってもQSO数を積算するためにログを登録します。

・ログの登録はアクティベータ自身ではなく、コーディネータ宛にADIFやCSV形式のログを送り登録してもらいます。この際、アクティベーションした場所を証明するもの(GPS表示や公園名などの入った写真)を送る必要があります。JAFFのナショナルコーディネータはjaff-log@nifty.com宛となります。

・JAFFアワードとして、ハンター部門、アクティベータ部門があります。各々11/22/44/88レファレンスとのQSO又はアクティベーション(有効なアクティベーションポイントになっているもの)で、銅・銀・金・プラチナアワードが発行されます。

 また異なる33以上の国立・国定公園とのQSOによりJAFF国立・国定公園賞が発行されます。

・SOTAwatchのAlertと同様、Agendaというものがあり事前にアクティベーションを告知することができます。但し運営側でのチェック後に掲載されるため登録から公開まで時間がかかるようです(場合によっては1日近く遅れるようです)。

・SOTAwatchのような専用にspotする仕組みはありません。DX Clusterなどを使うことが多いようです。なお、WWFF Agendaに登録したJAFFアクティベータをRBNで追っかける@JAFFSpotを運用中です。

SOTA山との関係

 SOTAアクティベーションで悩ましいのが自分のいるSOTA山がどこの自然公園に属しているかすぐにわからないことです。少しは助けにならないかと

 ・JA1CTC局が提供するSOTA山リスト(地図ロイド向けブックマーク)

 ・国土地理院地図のデータ

 ・JAFFリスト

からQGSを使って対応関係地図を作製しました。データの検証にはJAFFのナショナルコーディネーターのJA1JCF局にご協力いただきました。詳細はJAFF/SOTAのメーリングリストアーカイブ又は当局までお問い合わせ下さい。

 最終的にはQGSからGeoJSON形式等でデータを出力しGoogleMap等と連携した地図を作成予定です。

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以下、マップの作り方の作業メモです。

国土地理院地図から自然公園地図をGML形式でダウンロード

国土地理院のKsjToolをダウンロードし、自然公園地図をxml形式からShape形式へ

DBFファイルのPNC列に領域の領域名コードが入っているのでコードリストから自然公園の名称に読み替え。さらにこの名称からJAFFレファレンスリストをひき、JAFFコードへ変換。

・QGSのベクタレイヤの追加でShape形式ファイルを追加。領域ラベルの表示で先ほどのJAFFレファレンス名に変換した列を指定し表示する。

・SOTA山リストのCSVファイルをデリミテッドテキストファイルの追加で取り込む。(X座標=経度、Y座標=緯度で列順が逆になるので注意)ラベルとしては一列目の山名を表示するように。

・QGSにOpenLayersプラグインを追加し、Google Mapのレイヤを追加。

運用方法

 事前にWWFFのAgendaに登録(一番下のAdd your activation to the WWFF AGENDAから追加します。ログインは不要です)するとコールされる確率があがると思います。前述の通り掲載までに時間がかかるので早めに登録を済ませた方が良いかと思います。

 SOTA同様、CQ時にコールサインの後にレファレンスナンバーを入れるようです。

CWだとこんな感じでしょうか。

  例: CQ CQ CQ DE JL1NIE/1 JL1NIE/1 SOTA JA/KN-005 ES JAFF-0050 AR

 また73/88のかわりに44を送る習わしがあるようです。

ログの提出

 ADIFまたはCSV形式でナショナルコーディネータ宛に送ります。詳しいログの作り方はこちらにあります。

 WWFFではFLE(Fast Log Entry)というプログラムの使用を薦めています。今回Hamlogから出力したCSVファイルを手修正でFLEログに変換しADIFを出力してみました。ログをとてもコンパクトに記述できるので、紙ログの代わりに今後現場で使ってみようかと思います。

 ログの記載例

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 解析後のログ

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以上、簡単でしたがSOTAを楽しまれている各局向けにJAFFのご紹介をしてみました。