雁ヶ腹摺山(JA/YN-075)
GW4日目、以前から一度登ってみたいと思っていた雁ヶ腹摺山(JA/YN-075)をアクティベーションしてきました。
7M4EZB局の運転で中央高速を走り大月ICで降ります。真木小金沢林道を登ること16kmほど。大峠に到着。10台くらい車を停めるスペースがあります。トイレや休憩もできる東屋もありました。既にここで標高は1560m。
登山口から山頂までは40分程度でした。山頂手前は木々がなく開けています。
山頂に到着。木々が鬱蒼と茂っていてアンテナの展開は難しそう。
後ろを振り返ると素晴らしい眺望でした。
500円札の富士山は昭和17年にこの山頂から撮影した写真を元に描かれたとのこと。確かに1枚目の写真とそっくりです。
山頂は木々が鬱蒼としておりアンテナを張るスペースがないため、山頂を少し手前に下ったところにある小高くなった岩の上に本日のシャックを展開します。
日差しも暖かく最高の移動日和です。まずは18MHzからQRV。国内のコンディションが素晴らしく6,7,8エリアの各局から呼んでいただきました。
15mではVK5/NE-010をアクティベーション中のVK5CZ局ともS2Sが出来ました。国内アクティベータの各局とも4つのS2S。都合50局超の各局とQSOすることができました。
天候にもバンドコンディションに恵まれ最高のアクティベーションになりました。本日もコールいただいた各局ありがとうございました。
塔ノ岳
GW二日目、日頃鈍った身体を鍛えるため丹沢の大倉尾根から塔ノ岳に登ってきました。大倉尾根はだらだらとした登りが続くことから「バカ尾根」とも呼ばれるそうです。大倉バス停で降り登山口へ。塔ノ岳まで6.4kmとかなりの距離です。
だらだらと登っていると息が上がってきます。最後の花立山荘の前の階段がしんどいしんどい。日頃の運動不足がたたってバテバテです。
やっとのこと辿り着いた山頂には素晴らしい景色が待っていました。
残念ながら塔ノ岳はSOTA山ではありません。SOTA山の蛭ヶ岳はまだここから6kmも先。
一番左に見えるのが蛭ヶ岳。大倉尾根から日帰りはちょっと厳しそうです。
山頂では430MHzを少々運用。富士山5合目からQRVされている移動局が59+で入感しています。早速コールしたところピックアップしていただけました。
帰り道も同じルートで。途中から膝痛で大幅スローダウンとなってしまいました。もう少し足腰を鍛えなければと、日頃の運動不足を痛感した山登りでした。
KX2の発熱対策
KX2ユーザの間でKX2の発熱問題が最近話題になっています。先日の倉岳山のアクティベーションの際も冬にもかかわらず、ファイナルの温度が48度まで上昇してしまいました。
とりあえず一番簡単そうな対策ということで、放射性放熱板なるものを貼ってみました。
KX2のファイナルは三菱RD15HVF1パラで右側面のパネルで放熱しています。側面パネルの放熱の強化と、本体側面へあまり熱が逃げていないような気がするので、それを補強する意味でつけてみました。
手持ちのダミーロードが貧弱なため連続送信ができません。とりあえず温度上昇の変化だけ測定してみました。SOTAのCQメッセージを18wpmで5W連続送信し、ファイナルが室温から40度に到達するまでの時間を計測してみました。温度はKX2の内蔵センサで計測しています。
熱放射板なし:1分58秒
熱放射板あり:2分9秒
うーん、微妙すぎる結果でした。これでもダミーロードがかなり発熱してしまいました。どのくらいの温度でサチるのかも不明。SOTA仲間のJP3DGT局のようにもう少ししっかりしたヒートシンクが必要かもしれません。ヒートシンクの追加も含めもう少し実験してみたいと思います。
権現平(JA/KN-020)
春休みのお楽しみ企画第3弾として、三男坊と宮ケ瀬湖のほとりの権現平(JA/KN-020)に登ってきました。今日はGPY局親子も途中合流の予定です。
朝早起きにして、宮ケ瀬湖横の鳥居原ふれあい館の駐車場についたのが7時半過ぎ。まだ駐車場が開いていません!うっかりしていたのですが駐車場の利用時間は9:00-17:00。この駐車場、休日になると宮ケ瀬湖近辺をドライブする沢山のスポーツカーが集まってきて今日も開場前から大賑わいです。それを察してか8時過ぎに駐車場も開き無事駐車することができました。
山道に取りつくと三男坊は相変わらずのハイペース。息を切らしながらついていくと、目の前を猿の親子が横切っていきました。野生の猿を目の前にして大喜びでした。
9時過ぎには山頂に到着。山頂にはかなりの雪が残っていました。子供にも手伝ってもらって早速14MHzのリフレクタ付きEFHWを設置。
こちらは今日のシャックです。
スポットをみるとJP3DGT局が7MHzで剣尾山JA/OS-003をアクティベーション中。早速ピックアップいただきS2S完成です。14MHzに戻りCQを出し始めるとK0RS局からコール。いつもながら大変強力です。お隣の雨乞山JA/KN-021をアクティベーション中のJF1NDT/1局からもコールいただき二つ目のS2Sとなりました。
ここでJG1GPY局親子が到着。今日はハイキングがメインとのことで料理をふるまっていただけました。まずは豆から挽いたコーヒーをごちそうに。なんとも贅沢です。
次はパスタ。先日隣の高取山を登られた際に、パスタ4人分をメタで茹でたら硬くて食べられたものではなかったとのこと。急遽バーナーを出して茹でることにしました。なかなか良い感じの仕上がり。
ソースを絡めて出来上がり。とても美味です。
昼に近づき山頂の雪もだいぶ解けてきました。お隣の仏果山(左奥)・高取山(右手前)も山頂近くは雪で覆われています。今年は随分雪が多いようです。
食事を終えてスポットを見てみるとHL/SL-003をアクティベーション中のHL1ZIH局が14MHzでQRV中。QSBはあるものの大変強力に入感しています。コールしたところ早速ピックアップいただき3つ目のS2Sとなりました。HLでは初めてのS2Sです。
最後は430MHzでQRV。相模原市の記念局をコールしていると横で子供がフォネティックスコードを復唱しています。彼にもいつか免許を取らせようかな。
帰り道も相変わらずのハイペースで飛ばして降りていきます。お腹が空いたとのことなので帰り道にオギノパンに寄りお土産を買って帰りました。
本日もコールいただいた各局ありがとうございました。
倉岳山(JA/YN-061)
連休最終日は以前から一度行ってみたかった倉岳山(JA/YN-061)をアクティベーションしてきました。駅からのアクセスも良く、山頂から美しい富士山を望むことができる秀麗富嶽十二景にも選定された山です。
今日は鳥沢駅から穴路峠を経由し倉岳山へ。帰りは立野峠から梁川駅に出るルートを取ることとしました。
まずは鳥沢駅から徒歩で一般道を歩くこと20分程、林道のゲートに到着です。右側の三角の扉が登山者用のゲートです。
最初は沢沿いのなだらかな道を進みます。だんだん道が急になり、岩がごろごろする沢の中の道へ。切り立った斜面沿いの道を注意深く登っていくと穴路峠に到着。鳥沢駅から1時間45分経過していました。
ここからは気持ちの良い尾根道を伝って山頂へ。谷から吹き上げてくる冷たい風が心地よいです。山頂間際には最後の急登。
やっと山頂へ到着。駅を出発してから2時間15分が経過していました。
山頂からは富士山が良く見えます。
景色の邪魔にならないよう山頂から尾根道を少し戻ったところにシャックを設営。アンテナはいつものように14MHzリフレクタ付きバーチカルEFHWです。
時刻は10時過ぎ。まずは14MHzからQRV。CQ直後にアリゾナのK0RS局からコールいただきました。信号も強力でWへのパスが開けているようです。
その後18MHzへ。こちらでもZL/VK/W各局からコールいただきました。一方でJAチェイサー各局は1エリアのみで国内コンディションは今一つの様子です。twitterの情報によれば7MHzでさえも良くないとのこと。次の21MHzでは14MHzで尻切れQSOになってしまったVK4RFからも再度コール。21MHzではVKが強力に入感していました。
その後7MHzのバンドコンディションが上がってきたとの情報。リフレクタを取り外し14MHzのエレメントに7MHzを載せてQRVです。深いQSBがあるものの1、4エリアとのチェイサー各局とQSOすることが出来ました。また朝twitterでskedしていたJF1NDT局も昼休みの合間にコールいただけました。
さて今日も夕方に用事があるため午前中で撤収。立野峠方面へ降りる場合も山頂直下には急な下りがあるので要注意です。
立野峠からは梁川駅方面へ。ちょっと電車の時間に間に合うか微妙な時間。。。
最後はトレランモードで小走りに。梁川大橋を抜けて梁川駅へ到着しました。
全部で4時間弱のコースですが急登あり尾根歩きありと楽しいルートでした。時間があれば立野峠から一つ先の矢平山(JA/YN-065)まで足を延ばし1日2座を目指すのも楽しいかもしれません。また次の機会にぜひ。
本日もコールいただいた各局ありがとうございました。
仏果山(JA/KN-017)
三連休の初日、蛭が出てくる前に東丹沢に行っておこうということで、仏果山(JA-KN017)をアクティベーションして来ました。
前回は宮ヶ瀬湖方面から登ったので今回は東側の愛川ふれあいの村からのルートで登ってみました。
本厚木駅から愛川ふれあいの村野外センター前経由・半原行きのバスに乗り30分ちょっと。バス停から少し登ると野外センターに到着。
そこから更に登り林道を経由して登山口まで進みます。
しばらく急な登りが続きます。途中でこんな送電線の真下に。コロナ放電の音?が聞こえて不気味。
愛川ふれあいの村の村から80分ほどで山頂。昨夜寝不足でどうも今日は体調がいまひとつです。
山頂には巨大な鉄製の見晴台が立っているので少し北側に下った所にあるベンチを借りてシャック作り。
今日も14MHzのEFHWにリフレクタを付け、W方面へビームを振ってみました。
14MHzでスポットを入れるとJAのチェイサ各局に引き続き、Wからもコールが入ります。S5-6ぐらいとなかなか開けているようです。スキマーを確認するとアラスカ辺りまではよく飛んでいるようです。
国内も沖縄のJS6TMW局からコール。QRPながらS7まで振っています。バック方向になるZL1BYZ局は14ではS1とちょっと弱めです。後で18MHzでQSOした際はS5まで振っていました。18MHzはバーチカルEFHWなのでビームパターンの違いと思いたいところですが、伝搬状況も異なるので比較にはならないですね。
18MHzに上がるとJA/GM-005をアクティベーション中のJS1UEH局からコールいただきS2Sとなりました。山頂は寒いそうですが、こちらはポカポカ陽気。ウインドブレーカー1枚で十分でした。
twitterのタイムラインを見ているとJA/HG-216をアクティベーション中のJP3DGT局が7MHzにいらっしゃる様子。CQを出していただいたところ強力に入感!2つめのS2Sになりました。
今日は夕方に都内まで行くためそろそろ下山の時間となってしまいました。午前中だけのアクティベーションでしたが、天気も良く楽しいハイキングになりました。
本日もコールいただいた各局ありがとうございました。
VK/ZL - EU S2Sチャレンジ
TwitterでJP3DGTさんから、SOTA ReflectorでVK/ZLとEU間のS2Sにチャレンジしようという話があると伺いました。DGTさんも以前のVK/ZL - EU S2S ChallengeではEU局との交信にも成功されているとのこと。ぜひとも新しいアンテナでチャレンジしてみようと準備を進めました。
まず最初に、最近の伝搬状況をITURFHFPropで調べてみました。DLあたりを中心して調べてみた結果がこちら。(上がショートパス、下がロングパスです)
ロングパスはこのSSNでは難しいだろうということで、基本はショートパス。夕方のグレイラインを使うとなるとMUFの関係で14MHzが一番確率が高そうです。
さて次の問題はアンテナです。先日来試しているVDAは14MHz版はマストが12m以上にもなり、現在持っているグラスポールでは作ることが出来ません。
そこで急遽アンテナシミュレータを使って、いつも使っているバーチカルEFHWにリフレクタをつけたらどうなるか試してみました。リフレクタとして1/2λより若干長いエレメントを定義し、VDAと同様にくの字形に曲げてラジエータの背後に配置してみました。
MMANA-GALのリアルグラウンドでシミュレーションした結果がこちら。山頂での運用の想定し地面のコンダクタンスを低めに設定しています。
同じ地上高のinvVと較べてもゲインは遜色なく打ち上げ角の低さが良さげな雰囲気。
シミュレーション結果からエレメント長と位置を決め、アクティベーション当日に線材から切り出して作成してみました。(真ん中がリフレクタ、右がいつものバーチカルEFHWのエレメントです)
さて当日、アクティベーション先はいつもの城山(JA/KN-022)としました。天気も良く絶好のアクティベーション日和です。
こちらがアンテナ。バーチカルEFHWのエレメントは本体に沿わせ、くの字型のリフレクタをロープで固定します。
ふと時計もみると、ちょうど6年前に東日本大震災の起きた時間。黙祷後にQRVとしました。時間は15時過ぎ、ちょっと早いですが14MHzでCQを出し始めてみました。
ビームは北西に向いているはずなのですが、拾ってくれるスキマーは9M2やVK/ZLから。やはりバックもサイドも切れていない?
国内各局からのコールのあと、ZL1BYZ局からコール。いつもより弱めのRST319をいただいたので多少は切れていると思いたいところ。
次は21MHzへ。こちらはいつものバーチカルEFHWです。こちらもZL1BYZ局からコール。RST539をいただけました。今日はやはり南方が開けているようです。CQを出していると非常に弱い局が呼んでいるのが聞こえます。VK2/CT-011をアクティベーション中のVK2WP局からコールいただきS2S。RSTは319/339。かなりQSBがあります。その後JA/IB-022をアクティベーション中のJS1UEH/1局からコールいただき、2つ目のS2S。
再度14MHzに下りCQを出すと、JA/TK-035をアクティベーション中のJJ1SWI/1局からコールいただき3つめのS2Sとなりました。どうもEU方面は開けそうもないのでリフレクタの位置を変えて南方向へビーム。聞こえ方はあまり変化は無いようでちょっと残念。
14.060近辺をワッチしてるとVK/IL-017をアクティベーション中のVK2IO/P局が聴こえてきたので早速コールしてみます。RST 559/539で4つ目のS2Sとなりました。21MHzでQSOしたVK2WP局が14MHzでも強く入ってきたので、こちらでもコール。RST559/539で5つ目となりました(SOTA的にはポイントにならないかな)。
そろそろ日も落ちて辺りは暗くなって来ました。最後に電池を使い果たそうと10WでCQを出し続けました。コールいただいたVK7CW局とはRST559/579。日が暮れて来ても南方がかなり開けているようです。
そろそろ店じまいしようかとしていたところ、9Aとのコールが。何度か繰り返しやっと9A7W局とコピー、クロアチアの局です。ヨーロッパ方面への伝搬は今一つな感じでしたが、先週に引き続きウラル山脈越えが出来たので満足。ここでQRTとしました。
あたりは既に真っ暗です。急いで片付けをし、暗い山道をヘッドライトの明かりを頼りに下山(といっても15分ぐらい)。振り返ると綺麗な満月が出ていました。
今日はヨーロッパへはあまり開けなかったものの、DXを含むS2Sが延べ5局。クロアチアからも呼ばれたことですし、結果としては上々だったかもしれません。
しかし、南にビームを振っているはずなのにクロアチアから呼ばれたりと、新しいアンテナのリフレクタが機能しているのかいまいち不明です。こちらについては、もう少し検証してみたいと思います。
本日もコールいただいた各局ありがとうございました。