JL1NIE ’s blog

趣味のアマチュア無線やプログラミングについて徒然と。

榛名山(掃部ヶ岳)(JA/GM-033)

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いつものメンバーで三連休を使って群馬県榛名山(掃部ヶ岳)をアクティベーションしてきました。いつも奥多摩・丹沢・箱根方面を中心にアクティベーションしているため群馬県の山は初のアクティベーションです。

 前日は榛名湖畔でP泊。ラジウスでご飯を炊きながらGPYさん謹製のカレーで晩御飯。その後に天体観測を楽しみました。空も晴れ上がりGPYさんの持参したフィールドスコープで白鳥座アルビレオや、天の川の無数の星々を観ることができました。EZBさんも持参の双眼鏡でアンドロメダ大星雲を観察できたようです。

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 明日の朝が早いので早々に就寝タイム。お二人はツェルトに潜り込み、風邪気味の私は車中泊となりました。

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 翌朝は5時前から山頂を目指します。途中の階段地獄で時間を取られてしまい山頂直前で日の出となってしまいました(一枚目)。ほどなくして山頂に到着。

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天気は快晴となりました。

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 山頂は狭くHFの同時アクティベーションは難しいためHFと430での同時運用としました。当局は前回大山で使ったMLAの改造版でQRVです。今回の改造ではエレメントを全長3mの3D-SFAとし、共振用のCは200pFのタイトバリコンに変更しています。

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 まずは18MHzからQRV。バンドがオープンしているようで早速Wからコール。その後ニュージーランド、オーストラリアからも呼ばれます。先日の大山では今一つの結果でしたが、バンドコンディションに恵まれ5Wでも十分DXとQSOすることが出来ました。ただエレメントを3D-SFAと細めにしたせいか、風でエレメントが揺れると垂れてくるようでSWRが刻々と変化します。スポットでもQSBがあると言われていますが原因はこれかもしれません。(^_^;;;)

 その後GPYさんにHFを譲り、430MHzへ。ACAGコンテンスでバンド中が混み合っているので、こちらもACAGにプチ参加することにしました。EZBさんも21MHzを中心にアクティベーション。規定局数を無事こなせたようです。

 10時を回ると狭い山頂は沢山の人だかり。そろそろ無線という感じでは無くなってきたので早々に下山しました。榛名富士でSOTAアクティベーション2座目とも思いましたが前日の疲れもあり山頂で景色だけ楽しんで下山しました。

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その後温泉に浸かり疲れを癒して、関越道を一路東京へ。

 今回はイベント盛りだくさんで大変楽しいアクティベーションとなりました。本日もコールいただいた各局ありがとうございました。

大山(JA/KN-006)

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先日製作したMLAの実験をするため大山(JA/KN-006)をアクティベーションしてきました。あいにく当日は11年ぶりに発生したXフレアの影響で磁気嵐発生中。バンドコンディションは最悪の様子です。とりあえず感触だけでも判ればいいやと近場の大山にしました。

 まずは最寄り駅でフリーパスをゲット。丹沢近辺の小田急神奈中バスが乗り放題になるのでとてもお得です。秦野の駅ではあいかわらずハイカーの長い行列。ヤビツ峠もハイカーでごった返していました。イタツミ尾根を登り頂上へ。今日は雲が多く富士山の姿を拝むことはできませんでした。

 山頂ではいつもの場所にMLAを設置。仕舞長40cm程度の短い釣竿でも上げられるので荷物が少なくて済みます。金網に干渉するのか若干動作が不安定ですが、どうにか各バンドでSWR1.5以内になりました。

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 まずは14MHzで南アルプス千頭星山(JA/YN-021)をアクティベーション中のJF1NDT/1をコール。559/519とこちらのシグナルは弱めのようです。その後1エリアから続けてコールいただき、それなりに飛んでいる様子。途中QSBを伴うものの6エリアからもコールいただき559/539と悪くない結果となりました。続く18MHzは1エリアのみですが、グラウンドウェーブはそれなりに飛ぶようです。

 続いて21MHzでセルフスポット。早速ZLからコールいただき、こちらから519のレポート。残念ながらコールバックがなく尻切れになってしまいました。その後、日光 小真名子山(JA/TG-084)をアクティベーション中のJS1UEH/1局からコールいただき589/589をいただきました。

 帰りのバスの時間もあるので430MHzはこちらから呼びまわり。箱根 金時山(JA/KN-007)をアクティベーション中のJL1BWG局とS2Sがてきました。結果として430MHz 2局を含む20局とのQSOと、まずまずの結果でした。

 バンドコンディションが最悪だったのできちんとした評価にはなっていませんが、概ね以下の様な感触です。

  • コンディションが良ければ国内ならそこそこ使えるかも。EFHWの様に20mのエレメントに40m乗せるというような使い方が出来ないのはちょっと不便。
  • バーチカルEFHWでいつもギリギリのレポート(319など)を貰っているDXはかなり難しいかも。
  • 20mの効率が悪い。30/40m対応も考えると全周2.5m〜3mのループにすると良さそう。
  • 釣竿との固定方法を工夫しないと現場のセッティングが面倒。

 バーチカルEFHWに置き換えられるかというと正直微妙な感じです。大きさとのトレードオフですがエレメントを3.5D-SFA等にして全周を3m程度にすることで、自立しながら効率の良いループが実現出来るかもしれません。またボチボチと実験続けてみたいと思います。

 本日もコールいただいた各局ありがとうございました。

 

2017年ハムフェア参加

 今年もハムフェアに参加してきました。一日目は所用のため参加できず、二日目から。当日は久しぶりの青空。良い天気になりました。

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 今年は6mのAMトランシーバボードを狙っていたのですが、既に売り切れとのこと。山と無線・SOTAのブースへと直行しJH0CJH局・JA1CTC局・JR1NNL局・JM1NCT局を始めとし山と無線のメンバーの方々とアイボールさせていただきました。

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 その後、SOTA仲間でいつもお世話になっているJP3DGT局、JG4LCS局と初めてのアイボール。JI3BAP局ともお会いすることができました。午後にはJAFFのJA1CJF局他JAFFのMLの皆さんにもお会いすることが出来ました。先日製作したMLAとKX2を持参していたのでアンテナ・リグから山登りの装備まで話が弾みました。

 その後会場を巡り「同軸コリニア研究会」「MLA48プロジェクト」などのブースにお邪魔しアンテナ作りのノウハウを色々伺うことができ大変参考になりました。QRLの収録スタジオの前ではJJ1SWI局・JQ1SRN局ともアイボールさせていただきました。

 そんなこんなしているうちに撤収の時間。JG4LCS局が新幹線までお時間があるとのことなので会場隣のタリーズに寄りベンチでMLAとKX2でプチ移動運用。

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 こんな屋根のあるところで飛ばないだろうと思っていたのですが、14MHzで強く入っていたロシアのRX15RXを試しに呼んでみたところまさかのコールバック!559までもらえてびっくりしました。あとで調べてみたところウラジオストック北方の局らしくさすがにヨーロッパまでは飛んでいなかったようです。

 ハムフェアではいつも無線やtwitterなどで繋がっている無線仲間とリアルにお会いすることができ大変楽しい週末を過ごすことができました。また来年のハムフェアでお会いしたいと思います。

 

(おまけ)

今回の戦利品はこれだけでした。^_^;; YaesuのキャップとRFワールド39号。RFワールドはアンテナシミュレーションの特集だったので少し勉強してみようかと思ってます。

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マグネチックループアンテナの製作

 SOTAアクティベーションのHF用アンテナとしてバーチカルEFHWを愛用しています。ポール一本で狭い山頂でも上げることができ、エンドフェッドのため同軸ケーブルも短くて済み、打ち上げ角も低めとなかなか使い勝手の良いアンテナです。唯一の欠点は長いポールが必要なこと。14MHzではエレメントが10m近くになるのでポールを立てるにもステーが必要となります。

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 海外のSOTAやNPOTAのQRPアクティベーションではAlexLoopと呼ばれるとてもコンパクトなマグネチックループアンテナ(MLA)を使っている局をみかけます。SOTA仲間のJP1QEC局もMLAを製作中ということもあり、私もSOTA移動用のMLAを自作してみることにしました。

 なお、製作にあたりこちらの記事を参考にさせていただきました。

  通常ループアンテナは1周1λのエレメントとなっていますが、MLAは波長の10%以下と非常に小さなループとなっています。アンテナ自体が共振回路となっていてアンテナに流れる電流から生成される磁界成分により電波を放出、又、空間中の電波の磁界が生成する電流をとらえ受信することからマグネティックループと呼ばれるようです。

[参考文献]Loop Antenna

【SOTA移動用マグネチックループの製作】 

 今回はSOTA移動用ということで、バンドは14/18/21MHzのみ、周波数もQRP向け周波数専用とし高価な高耐圧のタイトバリコンを使わないで製作しました。

エレメント

 エレメントには5D-2V 2mを使います。実際に使用するのは周りの網線だけです。AWG22位の太いワイヤーの方が効率が良いそうですが、エレメントだけで自立させたかったため同軸ケーブルとしています。

カップリングループ

 共振時のエレメントが低インピーダンスになることからカップリングの為のコイルが必要です。通常40cm周程度の小さなループをエレメント内に設けるのですが、コンパクトにするためにトロイダルコア(FT82-43)を使いました。トロイダルコアの中心に5D-2Vの同軸エレメントを通し、リグ側にはUEWを6T巻いてカップリング用のトランスとしています。

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コンデンサ

 ループの反対側にはエレメントと共振回路を構成するためのコンデンサを付けます。5W程度でも600V以上の電圧がかかるためタイトバリコン等が必要となるのですが、今回は周波数を固定とし、同軸ケーブルを利用したコンデンサを製作しました。

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 写真では少しわかりにくいのですが、左右のM型コネクタには同軸で作ったエレメントを接続、下のBNC型コネクタの先には各バンド毎の容量に合わせて同軸ケーブルを切って作ったコンデンサをぶら下げます。

 容量についてはAA5TB局のサイトにあるExcelマクロで計算できます。実測では2mの5D-2Vのループでおよそ63pF(14MHz)、40pF(18MHz)、30pF(21MHz)でした(いずれもQRP周波数が中心)。

 調整中に同軸ケーブルを切り過ぎてしまったため、内部にも同軸コンデンサを入れてて下駄を履かせています。^_^;;

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 またバンド幅(SWR < 2.0)が50kHz程度と非常に狭いため、共振周波数を変更できるよう予備の同軸コンデンサをトグルスイッチで入れられるようにしました。

アンテナの調整

 コンデンサ部、カップリングコイル部共にブラケースに入れました。プラケースの裏には滑り止めのゴムが貼ってあります。グラスロッドを3m位展開しエレメントが円となるような位置に各々をマジックテープの付いた荷物バンドで固定しています。

 この状態で各バンドで同軸コンデンサの微調整をします。アンテナアナライザで共振点(j=0となるところ)を見つけながら同軸ケーブルを切って行きます。最後はミリ単位での調整となりますので注意しながら切って下さい。

 またループ形状を変化させることでインダクタンスが変わるのか共振周波数をずらすことが出来るようです。ループを縦方向に伸ばすことで共振周波数が下がり、縮めることで共振周波数が上がります。

EFHWとの比較

 近くの公園でバーチカルEFHWと比較してみました。当初トロイダルコアの1次側を2Tとしていた時はバンド幅が広め(100kHz)だったのですが耳が悪くEFHWと較べるとS3以上(20dB近く?)程度落ちる感じです。アサヨ峰のアクティベーションではRBNに拾われず、マーシャル島の局からは”119”を貰うなど散々でした。

 上記の通り6Tとしたところ帯域は非常に狭くなりましたが、EFHWと比較してもS2程度の差となり十分実用になりそうなレベルになりました。試しに自宅のベランダから突き出した釣り竿にぶら下げて14MHzの5W CWでQRVしてみたところ、Hawaii QSO Partyに参加中のKH6局何局かと問題なく交信することができました。

 また磁界を拾うため1λのループアンテナとは90度ビーム方向がずれる のが面白いです。サイドに持っていくとかなり切れる印象です。EFHWと異なり周囲の環境の影響を比較的受けにくい(ほぼエレメントの形状で共振周波数や共振時のインピーダンスが決まる)ので一度きちんと調整してしまえば再現性良く使えると思います。

まとめ

 安価にコンパクトなマグネチックループを作ることができました。バーチカルEFHWより性能は落ちますが、長いポールを必要とせず3m程度の釣り竿の先につけるだけでQRVできるのはメリットかと思います。次回以降のSOTAアクティベーションでぜひ実運用に使ってみたいと思います。

 

アサヨ峰(JA-YN008)

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夏休みのアクティベーション第2弾として南アルプスのアサヨ峰(JA-YN008)に行って来ました。前の晩は甲府に前泊。朝4時35分甲府駅前発のバスで広河原に。6時半過ぎに到着です。

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ここから北沢峠行きのバスに乗り換え30分弱。7時15分頃に北沢峠に到着です。

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ここから大きなキャンプサイトが横にある長衛小屋を抜けて栗沢山の登山口へ。

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最初の目的地は栗沢山。南アルプス天然水のコマーシャルで有名な山です。本当は宇多田ヒカルも登った仙水峠経由で行きたいところですが、時間がないので今日は栗沢山方面へ。

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なかなかの急登で少々バテ気味です。登り始めて2時間ちょっと。森林限界を抜けて周りはハイマツばかりに。北岳・農取岳といった南アルプスの山々を拝むことが出来ました。

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こちらは甲斐駒ヶ岳とその手前の摩利支天。すばらしい眺めです。

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やっと栗沢山の山頂に到着。山頂にはガスがかかり始め、残念ながら甲斐駒ヶ岳の雄姿を拝むことはできませんでした。

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 ここでちょっとトラブル。急登を登る際にほとんど水を消費してしまったのですが、ハイドレーションの追加用の水とスポーツゼリー一式を宿泊先に忘れてきたことが判明。残りは食事用のお湯しかありません。とりあえず無理をせず先に進むことにしました。ここからは稜線づたいでアサヨ峰を目指します。なぜか稜線の東側だけ雲が残っていて、とても不思議な景色。

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途中思ったより時間がかかってしまい、アサヨ峰の頂上まで登るとアクティベーション時間をほとんど取れなくなりそうな時間になってしまいました。

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地図で確認したところ手前のちょっとしたピークがアクティベーション圏内の様子。

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 とりあえず時間もないのでこちらで急遽QRVすることにしました。アンテナは今回のアクティベーションのために作成したマグネチックループアンテナ(風でエレメントがひしゃげてしまいました^_^;;)です。

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 18MHzでCQを出してもRBNに拾われる様子がありません。スマホ圏内となる場所があったのでセルフスポットをしてみるのですが、残念ながら入感なし。並行して430MHzでもセルフスポットしCQを出してみたのですが、こちらも残念ながら入感なしでした。430MHzでは7エリアの移動局も聞こえていたのですが、パイルアップとなっているようで断念しました。

 飲み水も切れてしまい、そろそろ帰りのバスの時間も気になってきたので、残念ながら今日はこれで店じまいとします。帰りも稜線づたいで景色を楽しみながら歩きます。栗沢山の山頂に戻ったころにはポツポツ雨が降ってきたのでそそくさと下山しました。

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 アサヨ峰(付近^_^;;)のアクティベーション、残念ながら0QSOとなってしまいましたが、天気にもそこそこ恵まれ南アルプスの素晴らしい景色を堪能することができました。またぜひ機会を設けて再挑戦してみたいと思います。

 

北奥千丈岳(JA/YN-012)

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 夏休みのアクティベーション第1弾として、北奥千丈岳(JA/YN-012)に行って来ました。当日山の日で混雑が予想されたため麓の大弛峠で前泊としました。勝沼ICを降りて219号を北上し林道に入ると辺りは濃霧で5m先が見えません。そのうちバケツをひっくり返したような大雨。宴会もそこそこにすぐに就寝しました。

 夜が明けてくると一部に青空が見えています。これならどうにか登れるか?

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朝食はGPY局謹製のガオパライス。スパイシーで旨かったです。

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しっかり腹をこしらえたあと、用意を整えて登山口へ。

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大弛小屋の横を抜けて、ひたすら階段を登ること一時間弱。前国師岳に到着です。

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標高はすでに2600m近く。あたりはハイマツが生い茂っています。こちらはハイマツの実。ライチョウの餌になるそうです。(さすがにライチョウはいませんでしたが。)

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国師から15分ほどで標高2601mの北奥千丈岳山頂に到着。あまり広くない上に岩が多くアンテナの設営に難儀しました。

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こちらはGPY局、18MHzと50MHz担当です。

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 当局は14MHz担当でしたが21MHzのスプリアスが気になるため430MHz へQSY。いつもの通り5mHの6段コリニア+FT1XD@3WでQRVしました。関東平野を一望できるロケーションのおかげで神奈川・千葉・埼玉の各局から沢山コールいただけました。また新潟の長岡市からも59のレポート。湯沢あたりの山々の山岳回折のおかげでしょうか。その後18MHzにおりてアクティベーション続行。ZL1局を含む、延べ43局からコールいただけました。

 霧が濃くなり、雨粒もちらほら混じり始めたため下山を開始します。帰り道に国師岳に寄り道。

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残念ながらこんな天気で下界の様子は全く見えません。

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のんびり降りて12時前には太弛峠に到着。だんだん天気も快復してきて空には大きな入道雲(トップの写真)。本当に夏真っ盛りといった天気になりました。

 当初、霧と大雨でどうなることかと案じられたアクティベーションでしたが、高山の雰囲気漂う登山道に抜群のロケーションも相まって大変楽しい時間を過ごすことができました。コールいただいた各局ありがとうございました。

BCLラジオの改造

 TDXC(Totsuka DXers Circle)の会誌PROPAGATIONが大変面白く毎号楽しみにしています。以前からUltralight Radioという廉価なBCLラジオに外付けのバーアンテナを追加し中波帯のDXを楽しむというUltralight DXingが紹介されており(第4号など)興味を持っていました。

 ちょうどヨドバシのポイントの残りで安価なBCLラジオが入手できたので記事※を参考に改造をしてみました。(改造はご自身の責任の元で行ってください。)

 ※「PL-380用外付けバーアンテナを作ろう」PROPAGATION Edition4 pp.55-62

www.ohm-electric.co.jp

 まず改造を始める前に、アンテナ改造後の比較のためNHK/FEN/ラジオ日本などで信号強度をメモしておきます。

 早速中を開けてみます。部品点数が少なくスカスカ。このラジオはTECSUNのPL-606を国内向けにしたもので、Silicon LabsのSi4734を使っているそうです。このチップにはDSPが搭載されており殆ど外部部品が不要とのこと。

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国内版では残念ながらFM/SW用の外部アンテナ端子が省略されています。まずはここをプチ改造。

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 記事を参考にバーアンテナを外し、Lを計測してみると290μH。データシートをみるとアンテナのインダクタンスは180~450μHの範囲を想定しているようです。

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 次にAitendoで入手してきた18cm φ10mmのフェライトバーにリッツ線を巻きバーアンテナを作成します。リッツ線はかなり細いものを使ってしまったのですが、より数はもっと多い(記事では250本のものを使っています)方が良さそうです。

 70回巻きでは500μHぐらいまでになってしまったので、改造前のシグナル強度と比較しながら適当にほどいていきます。結局、一番周波数が高い東京マーチスがそれなりに入る270μHでOKとしました。(巻き数は測り忘れてしまいました。。。)

 バーアンテナの両端に緩衝材を付け、塩ビパイプに収納。

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最後にインダクタンスを再度確認。

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 塩ビ製L字アングルに両面テープを付けてアンテナを固定。アングルも両面テープで本体に装着して完成です。 後で気が付いたのですが、Si4734はLCD裏のシールドケースにしっかり入っているのですが、リッツ線をそのまま内部まで引き込んでしまうと、そちらからLCDやバックライトからのノイズをかなり拾うようです。物理的にも強化するためバーアンテナ内部までは1.5D-2Vで配線しておきました。

 かなりごつい見た目ですが、オリジナルのバーアンテナに比べSが10dBμ~15dBμぐらい向上したような感じです。

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 コンパクトなので泊りがけのSOTAアクティベーションのお供にピッタリです。まだまだ夏の真っ盛ですが、中波DXのシーズンが始まる秋の夜長が楽しみになってきました。

お坊山(JA/YN-050)

久しぶりに枡形山無線倶楽部のメンバとアクティベーションしてきました。

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 目的地は笹子のお坊山(JA/YN-050)。中央道勝沼ICから甲斐大和駅方面へ。景徳院入口を左折して少し登ったところの景徳院の前の駐車場に駐車します。民家の庭を通り食害防止の柵を潜り抜けて登山口へ。ここから大鹿峠を目指します。送電線のメンテナンス用なのかきちんと整備された登山道を登ること1時間半。大鹿峠に到着しました。

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 下界は曇りだったのですが、ここまでくると小雨がぱらついています。足元が滑るためなかなかペースが上がらず、お坊山山頂に着いたときには10時ちょっと前になってしまいました。早速アンテナを展開し14MHzからQRV。JG1GPY局は18MHz、7M4EZB局は21MHz担当です。

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 当日あまりバンドコンディションが良くなかったのかCQも空振り気味です。携帯も繋がらないのでAPRSでセルフスポット。JA/YN-088をアクティベーション中のJF1NDT局、JA/OS-004をアクティベーション中のJP3DGT局からもコール。40mでもSOTAアクティベータのJA4RQO局からコールいただけました。

 21MHzでQRVの7M4EZB局は残念ながらボウズの様子。新たに導入したG5RV+Zマッチチューナがいまいち不発のようです。

 山頂の気温は19度。風も強く雨の中でレインウェアを着込んでのQRVでした。身体も冷えてきたのでアンテナを降ろし、暖かいラーメンで暖を取ります。

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ますます雨が酷くなって来たので下山を開始。登る時には気が付かなかったのですが、登山口に綺麗なヤマユリが咲いていました。

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 帰り道にやまと天目山温泉へ寄り道。山登り後の温泉は格別でした。

あいにくの天気となってしまいましたが、そこそこ歩きでのある山道で日頃の運動不足の解消にはうってつけのアクティベーションでした。

 本日もコールいただいた各局ありがとうございました。