JL1NIE ’s blog

趣味のアマチュア無線やプログラミングについて徒然と。

山岳リストの自動生成結果

かねてよりトライしていたSOTAルールに基づく山岳リストの自動生成ですが、一通り日本全国の解析が終了しました※。解析の結果、150mルールで新たに2361のサミットが発見されました(既存のサミットの置き換えになるのではないかという候補も入った数です)。

GoogleのReverse Geocodingでサミット候補の所在地の分布について分析してみると以下のようになりました。

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兵庫、福島、岐阜、岡山をはじめとして、まだまだ日本の各地に一様に未登録のサミットが存在する様子がわかります。またサミット候補の鞍点(コル)からピークまでの標高差の分布をみてみると、150m~200mの標高差になんと候補全体の78%が入ります。山岳地帯が多い日本で鞍点(コル)を読図で探すのはとても困難な上、150mルールを満たすか否かピークとの微妙な標高差を見極めるには大変な労力が必要だったと思います。今回の解析を通じてその困難さを痛感し、これまで山岳リストをメンテナンスされてきた日本のSOTAチームの皆さんに敬意を表すると共に感謝申し上げたいと思いました。今回の結果が既存の山岳リスト更新の一助になれば大変嬉しく思います。

これからは検証作業のフェーズです。SOTAのルールにもあるように最後の選定は人間系での作業になります。今後もSOTAを愛好する皆さんのお力をお借りして作業を進めて行きたいと思います。

 ※解析時間はUbuntu 14.04 / Intel Core i7-4770S + メモリ24GBで2時間ちょっとでした。解析エリアは現在160Km x 160Kmを標準にしています。もっと小さなエリアで解析すればメモリ消費も少なくなります。