JL1NIE ’s blog

趣味のアマチュア無線やプログラミングについて徒然と。

蛭ヶ岳 JA/KN-001

先週に引き続き、今週末も丹沢です。ヤマビルが出てくる前に丹沢の最高峰 蛭ヶ岳にぜひ登っておきたかったのです。SOTAの運用時間を考えると蛭ヶ岳への日帰りはなかなか厳しいものがあるのですが、塩水橋から丹沢山経由だと標準コースタイムで片道5時間30分と朝早めに出発すればどうにか間に合いそうです。

当日朝3時に家を出て宮ヶ瀬湖から70号経由で塩水橋へ。途中道幅が狭く1台通るのがやっとというところもあります。
塩水橋に着いたのが4時30分。そろそろ周りも明るくなって来ました。
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塩水橋から丹沢山を目指すルートは2つあるのですが登りは塩水林道経由で登ります。
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途中ワサビ沢出会への分岐があります。こちらの方が登山口に若干近いようですが沢でヒルに会いたくないので、そのまま林道を登ります。
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途中宮ヶ瀬湖方面から朝日が差し込み山々のシルエットが見えます。高取山、仏果山でしょうか。

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40分ほど歩くと林道の終点。雨量局の反対側が登山口です。

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登山口から丹沢山山頂まで2.5km。堂平の美しい林を抜ると天王寺尾根合流まで急な登りが続きます。尾根に近くなるとガスが出てきたうえに風が強くなり一気に気温が下がりはじめました。天王寺尾根から山頂まで1.2km。途中一か所鎖場があります。木道が見えて来たらそろそろ山頂です。

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みやま山荘が見えてくると山頂はすぐそば。塩水橋から約3時間の道のりでした。

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山頂でしばし休憩です。ベンチでお話をしていた方は、なんとこの時間に大倉尾根から塔ノ岳を経由していらしたとのこと。思いのほか早く着いたので、蛭ヶ岳を経由して檜洞丸から石棚山経由で玄倉まで一日で丹沢一周されるようです。装備も軽装でいわゆるトレイルランニング風。トレイルランニングを楽しまれる方の身体の鍛え方は尋常じゃないですね。尊敬するばかりです。

さてしばらくお休みしてから最終目的地 蛭ヶ岳を目指します。距離にして3.3km。尾根道づたいですが、途中かなりアップダウンがあります。

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 尾根に出ると強い風が吹いており、ガスも出てきて体感温度は更に下がります。用意していたウインドブレーカを着ようとしても風にあおられ着られないくらいの風でした。蛭ヶ岳まではこんな尾根道を登ったりおりたりが続きます。

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途中やっと陽が射してきました。こちらは西丹沢方面。雲が多く残念ながら富士山は見えませんが、この尾根道の開放感は最高です。帰り道はのんびり風景と楽しみたいと思います。

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 途中にあるピークが不動ノ峰。まだまだ蛭ヶ岳までの距離はあります。時刻は8時半。登り始めてから4時間が経過していました。

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 不動ノ峰を過ぎたあたりから蛭ヶ岳が姿を現します。山頂には蛭ヶ岳山荘も見えてきます。蛭ヶ岳の先には先週登った檜洞丸の姿がありました。

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蛭ヶ岳手前の最後の難関が鬼ヶ岩です。

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この岩の下が鎖場になっています。下からみると絶壁に見えるのですが、実際には高度もあまりなく足をかけるところはたくさんあるので困ることはありません。

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ここまで来れば蛭ヶ岳は目の前なのですが、最後にダラダラした階段の登りが続き、かなり疲れます。登りきったころには完全にバテてしまっていました。

時計を見ると9時25分。塩水橋から登り始めて休憩も含めて4時間50分が経過していました!本当に長い道のりでしたが達成感は格別です。

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 山頂は風も強く体感温度はかなり低めです。コンロなど持っていないので温かい食事をとることが出来ずかなり身体が冷えてしまいました。人気の山なので山頂には登山客がたくさんいます。邪魔にならないように山頂の隅にギボシDPをセッティング。CQを出し始めたのはすでに10時近くになってしまいました。

21MHzでCQを出すと早速JA1VRY局からコールを頂きました。その後スポットしていただいたようで続々コールをいただきます。何しろ寒いのでエネルギーを補充しながらのQRVです(気圧が低いのでカロリーメイトの包装が膨れています!)。

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残念ながら伝搬状況があまり良くないようでDXはZL局1局のみ。JA局も1エリアを中心にコールいただきました。寒さのあまりQSO中に朝から酷使した足が攣る始末。帰りの道も長いのでコールが途切れた1時間後にQRTとさせていただきました。あまりに寒いので蛭ヶ岳山荘に飛び込み温かいコーヒーを一杯いただきました。

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身体が暖まり気力も充実したところで下山を開始。帰りは蛭ヶ岳丹沢山の稜線を景色を楽しみながらのんびりと歩きます。やっと天気も良くなってきて遠くにはうっすらと下界の様子が見えてきました。蛭ヶ岳からの夜景は素晴らしいとのこと。いつかは小屋に泊まってみたいですね。

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途中、丹沢山の山小屋、みやま山荘にも寄りお土産を入手。帰り道に登りと同じ長い林道を下るのもつまらないので天王寺尾根を下ります。残念ながらこちらも尾根が木々で覆われているため景色はあまり良くありません。長い尾根を下ること2時間近く、最後は本谷林道出会から塩水橋まで渓流の横の林道を歩いていきます。

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塩水橋のゲートに着いたのが午後4時30分。出発からほぼ12時間が経過していました。

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腕につけているFitbitを確認したところ4万3000歩、距離にして31kmの道のり、さすがに疲れました。

今回のアクティベーション、山登りは十二分に楽しむことが出来たのですがQRVする時間が1時間しか取れず、やはり蛭ヶ岳への日帰りはちょっと無理なスケジュールだったかもしれません。次回はぜひ山頂に宿泊してアクティベーションにトライしてみたいと思います。