SOTAのスポット方法まとめ
本Blogの記事に書いた SOTAのAlertやSpotについてまとめてみました。
- 事前準備
SOTAwatch2へアクセスし、Registerよりコールサインや氏名などを登録します。登録したコールサインでログインするとAlertやSpotの登録をすることができます。(ログをアップロードするSOTA Results and Summits Databaseとは別に登録が必要です。) - アラート(Alert)の登録方法
アクティベーションする山や運用開始予定時間、運用周波数、モードを事前に登録することが出来ます。Alertは世界中のチェイサーが注目していますので事前登録しておくとコールされる確率が高くなると思います。SOTAwatch2にログイン後、こちらからアクティベーションの予定を登録してください。特に難しいところはないと思いますが、ETA(Estimate Time of Arrival)にQRVの予定時刻をUTCで、運用周波数・モードは例にもあるように、"Freq-mode"の形式で入力してください。
例:21.062-CW, 14.062-CW, 433-FM
SOTA Alertに登録しておくとQRV予定時刻前からRBNHoleというプログラムが RBN(Reverse Beacon Network)を使ってバンドの監視をはじめてくれます。Alertに登録されたコールサインが見つかると、後で述べるスポットを自動的に投稿してくれます。なお事前に登録した運用予定周波数によらず、RBNが稼働しているすべての周波数で監視していますので、事前に登録した運用バンド以外でのQRVもスポットしてくれます(もちろんRBNでアクティベーション局が聴こえていればですが)。
RBNによる監視はデフォルトの設定ではETAの1時間前から始まり、ETAの3時間後に終了します。変更する場合はS-(開始を早める時間)、S+(終了を延長する時間)で指定してすることができます。
変更する場合はS-(ETAの何時間前から始めるか)、S+(ETAの何時間後に終了するか)を指定することができます。 -
なおTwitterの@SOTAwatchspotJAではSOTA Alertに登録されたJA国内のアクティベーションの予定を当日朝8時にツイートしています。
またコメントにNoRBNGate又はNoRBNHoleと書いておくとRBNHoleによる監視を止めることも出来ます。 - スポット(Spot)の投稿
SOTAwatch2にはアクティベーション局のQRV情報がリアルタイムで投稿されます。DXのチェイサーもスポットを頼りに呼んできますので、確実にスポットされる(する)ことがDXとのQSOを成功させるために重要です。
スポットにはチェイサーが投稿する通常のスポット、アクティベータが自身でするセルフスポット、RBNHoleが自動的に行うスポットがあります。RBNHoleのスポットはAlertに登録されていれば自動的に行われますので、ここではマニュアルで行うスポットについて説明します。スポットの投稿にはつぎの3種類があります。
(1) SOTAwatch2から投稿
PC・スマホのIEやChrome等のブラウザを用いて、こちらから投稿します。
(2)スマホ専用アプリから投稿
スポットの確認や投稿ができるスマホの専用アプリがあります。iPhoneではSOTAGoat、AndroidではSOTA spotterなどが有名でしょうか。使い勝手が良いので、私も山頂で携帯が繋がるときはセルフスポットに使っています。
(3) APRSメッセージから投稿
APRSのメッセージでスポット情報を送るとSOTAwatch2に投稿してくれるAPRS2SOTAというサービスがあります。東京近郊の山でも山頂で携帯電話が使えないことがあるため大変重宝しています。山頂から144.64MHz(9600bps)、144.66MHz(1200bps)等のAPRSの運用周波数でゲートウェイ局にアクセスできる必要があります。今のところ東京近郊の山頂で繋がらなかったことはありません。数十Km以上離れたゲートウェイ局にメッセージを拾ってもらってびっくりするぐらいです。
事前登録が必要ですので、こちらに記載されているメールの宛先まで登録を依頼してください。登録完了後、SOTA宛に以下の形式でAPRSメッセージを送ります。
・メッセージのフォーマット- Summit-ID
- Frequency
- Mode (e.g. AM,CW,DATA,DV,FM,PSK,RTTY,SSB,OTHER)
- call-sign
- optional comment
- スポットの確認
スポットを確認する方法として以下のようなやり方があります。
(1) SOTAWatchで確認
こちらからスポット情報を確認することが出来ます。またSOTAmapでは地図と連携してスポット情報が表示されますので自局との位置を確認するのに便利かと思います。
(2)スマホ専用アプリで確認
前述したSOTAGoatやSOTASpotterで確認することが出来ます。バンドやアクティベーション先でスポット情報を絞り込むことが出来るため大変重宝してします。
(3) twitterで確認
twitterの@SOTAwatchではSOTAwatch2に投稿されたスポット情報がリアルタイムでツイートされます。@SOTAwatchspotJAではJA国内のアクティベーションを@SOTAwatchのタイムラインから捜し5分おきにtweetしています。当日最初のtweetではアクティベーション先のSOTA山をGoogleMapで表示します。また毎朝8時には当日QRVが予定されている局の一覧をツイートします。
(4)APRSメッセージによる確認
JL1NIE-10宛にAPRSメッセージを送ると@SOTAwatchspotJAの最新3局分のスポット情報をAPRSメッセージで送り返してくるサービスを提供しています。
APRSメッセージは「UTC-コールサイン-周波数」の並びとなっており、各局の最新のスポットの時間・周波数が送られてきます。携帯電話が繋がらない山頂でもスポットの確認を行うことができます。
またDX局のスポット情報が必要な場合は、メッセージに"dx"と入力して送ってください。 - 国内局のスポット情報の入手
・メッセージの送信 - ・返ってくるメッセージ
- 海外局のスポット情報の入手
・メッセージの送信 -
国内外アクティベータ各局とS2S(Summit-to-Summit)交信を狙う際にご活用ください。※なお、144.66MHz(1200bps)で、JL1NIE-10からのメッセージが送達されないという問題が発生しています。JL1NIE-10以外にもSOTAからのメッセージも不達になっているのでi-gate局におけるコリジョン等の問題かと思われます。144.64MHz(9600bps)では比較的繋がりやすいようです。
・返ってくるメッセージ