枡形山無線倶楽部例会
久しぶりに枡形山無線倶楽部のメンバーで集まりました。小雨の降る中、生田緑地の枡形山に集合し持ってきたブツを広げます。まずRadix S106をEZB局からGPY局へ贈呈。当局が再開局時に使っていたのですが、あまり使わないのでEZB局にお譲りしたものが巡り巡ってGPY局へ。無線ポタリングで活用される予定とのことです。
早速アンテナを上げて7MHzでQRV。アンテナ調整には新兵器を使ってみました。
GPY局は4エリアのSOTA仲間と7MHzで和文CWでスケジュールQSO。今日がGPY局の和文CWデビューの日となりました。若干緊張気味ですがCWインベータ仕込の大変流暢な和文CWでした。(と言っても当局は和文は分からないのですが。^_^;)
当局は先日入手したアンテナアナライザFA-VA5でトラップ付きのマルチバンドEFHWの調整をしてみました。FA-VA5はとても高機能でアンテナ調整が捗ります。14-18-21MHz 3バンド対応のトラップ付きEFHWの調整が完了しました。詳細はまた別の記事で。
EZB局がFT8に興味があるということで、当局の持参したタブレットでWSJT-X 2.0.0を立ち上げ、完成したばかりのアンテナでデモンストレーションQRV。欧州局を中心にコールしたのですが残念ながらQSOには至らず。PSKReporterでみたところ、そこそこ飛んでいるようで一応アンテナはOKのようです。
久しぶりに無線部らしい活動が出来た午後でした。
(おまけ)こちらが新兵器のアンテナアナライザFA-VA5です。
周波数は10kHz~600MHz。お値段は本体£145、キャリブレーションキット£11、日本円にして2万7千円弱と大変お買い得です。暫く品薄状態が続いていたようで当局も入手まで2か月近くかかりました。
キットとなっていますが、表面実装部品は全て半田付け済み。USBインタフェースのドーターボードをつけるのに若干てこずりますが※1、難易度は高くないと思います。
こちらが心臓部。回路はこちらのQEX 2017 May/June号とほぼ同じか? Si5351の出力を4066のミキサでベースバンドに落とした後、MCP3911でAD変換しています。200MHzが上限のSi5351で600MHzで測るミソは前述のQEXにあるようですが、まだ記事は読めていません。
こちらはオプションのキャリブレーションキットについてくるパラメータ。一つ一つ実測してあります。この値を入力後、Short/Open/Loadの三種類のキャリブレーションを30分近くかけて行います(普段の計測時のキャリブレーションはここまで遅くありません。)
またUSBで接続し、PC側のソフトから制御することもできます。本体でもスミスチャートを表示することができますが、本格的にマーカー等を置いて値をみるにはこちらの方がやりやすいと思います。
液晶がむき出しだと割りそうなのでスマホの保護フィルムを張っています。キャリブレーションキットを一緒に百均のソフトケースに入れて持ち歩けるようにしてみました。
高機能でまだまだ使いこなせていませんが、アンテナ作りにとても役立ちそうです。
※1 ドータボードの取り付け
本体基盤のパッドが熱に弱いので取り付けには注意が必要です。マイカ板をドータボードの下に挟んだところで位置決めをしクリップ等で軽くドータボードを仮止めして下さい。
ドータボードの横にあるパッドは固定専用のようですので、仮止めした状態で先に横のパッドをはんだ付けしドータボードを固定します。
その後、ドータボード下部の信号線のパッドをはんだ付けすると作業しやすいと思います。