JL1NIE ’s blog

趣味のアマチュア無線やプログラミングについて徒然と。

2019 QSOパーティ参加

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新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 今年もQSOパーティに参加してきました。今回で3回目の参加です。QSOパーティ当日は親戚回りをしていることが多く20局を確保するのが大変な状況です。今年は比較的電波の飛ぶ自宅の430MHzと、まったく電波の飛ばない住宅密集地の7MHzの組み合わせでどうにか規定局数に達することができました。

こちらは住宅密集地で先日のBagworm-EFHWを展開した様子です。

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 地上高4m足らずですのでほとんと鉛直方向に打ち上げていると思います。また地形上、3-4エリアのある西方向が少し高くなっており仰角30度ぐらいまで空が見えない状況です。そんな状況でも2日午後には3-4エリアが入感していたのですが、例年の通り大苦戦。6局QSOするのが精一杯でした。普段近くの小高い公園でアンテナ調整をしている際にはちょっとしたパイルアップでもコールバックして貰えるのですが、同じアンテナでも環境が異なるとまったく状況がちがいます。

 V/UHF帯の見通し距離の通信ではフレネルゾーンを確保できるかが良い伝搬の為には必須になるようです。フレネルゾーンは2点間の最短経路からの伝搬パスの差が半波長以内に収まる伝搬パスが存在する範囲で、この中にある遮蔽物が少ないほど伝搬損失が少なくなります。

http://circuitdesign-jp.check-xserver.jp/wp-pre/wp-content/uploads/2018/08/frenel-image1.png

山岳移動の際、山頂では遮蔽物がほとんどない状況ですのでV/UHFにとっては絶好の環境となります。電離層反射を用いるHF帯では高さ方向を如何に稼ぐかより、目指す打ち上げ角の方向に遮蔽物がないかということが重要になるかと思います。HF帯で一番飛ぶのは見晴らしの良い海岸沿いと言われていますが、これはフレネルゾーンに遮蔽物がないことに加え、海面における反射をフルに活用できるところがポイントなのだと思います。今回の環境は目指す打ち上げ角の方向は遮蔽物だらけでこのような結果になってしまったと思われます。屋根の上にバーチカルでも上げられればもう少し状況は改善するのかもしれませんが、ノイズや景観の問題もあり都市部の無線家には悩ましいところです。来年のQSOパーティは10mのポールを2階のベランダから生やして様子をみてみようと思います。