JL1NIE ’s blog

趣味のアマチュア無線やプログラミングについて徒然と。

nanoVNA購入

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巷で大人気のnanoVNAモドキを衝動買いしました。購入したのはこちら。若干価格が高めですがシールドがしっかりしているのが売りとか。

www.ebay.com

 まずはキャリブレーションを行い、144/430MHzのホイップアンテナを繋いでSWRとスミスチャートを出してみました(冒頭の写真)。

とりあえず動くことが判ったのでいきなりファームアップデートをしてみました。

nanoVNAのファームウェアアップデート
※本作業は各自の責任の元で行って下さい。
※※アップデート手順について、更に詳しい説明がNanoVNA User Guideにありました(2019/10/10)

・ジャンパの設定

 MCUがDFU(Device Firmware Upgrade)モードで動くようにするためジャンパを取り付けます。新しいバージョンのファームウェアではGUIからDFUモードにすることができるのですが、通常出回っているものは古いファームなので改造が必要です(一度しか使わないのですが)。

・まずは右上側のP1の部分にピンヘッダを取り付け

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・ショートピンでショートしてから電源を入れるとDFUモードで立ち上がります。

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・USBケーブルの準備

nanoVNA本体はUSB-Cになっていました。附属のケーブルでPCに接続。

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・必要なソフトウェアの準備

ここではWindows10環境でのアップデート手順について説明します。

  1. nanoVNAのファームウェアのダウンロード
    こちらからnanovna-firmware-X.X.X.zipというファームウェアのバイナリが入ったzipファイルをダウンロードしてください。
  2. dfu-utilのダウンロード
    WindowsでUSB経由でDFUを行うコマンドラインのツールです。こちらのrelasesからWindows用のバイナリを入手してください。
  3. Zadigのダウンロード
    こちらからdfu-utilに必要なWindowsの汎用USBライブラリをインストールするZadig2.4をダウンロードしておきます。

・USB接続とドライバのインストール

 DFUモードにしたnanoVNAとPCを接続してnanoVNAの電源を入れるとデバイスにSTM32 BOOTLOADERが表示されると思います。ここで先ほどのZadigを立ち上げ、Options→List All Devicesにチェックを入れて下さい。

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バイスが表示されますので、上記の様にSTM32 BOOTLOADERを選択後、緑の矢印の右側をWinUSBとし、その下のInstall Driverのボタン押してドライバをインストールして下さい。

ファームウェアのアップロード

 nanovnaのファームウェアとdfu-utilを展開し、dfu-util.exeとlibusb-1.0.dllをnanovnaのbuildディレクトリと同じ場所に置きます。USBケーブルを接続しDFUモードでnanoVNAを立ち上げたあと、nanoVNAのReadme等の記載に基づきdfu-utilでファームウェアをアップデートしてください。進捗状況を示すプロンプトが表示されアップロードが終了すればファームウェアの更新は完了です。

 例:C:nanovna> .¥dfu-util.exe -d 0483:df11 -a 0 -s 0x08000000:leave -D build/ch.bin

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・電池残量インジケータ

せっかくファームウェアをアップデートしたので、こちらを参考にダイオードを追加。電池の残量も判るようになりました。

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