黒岳 JA/YN-031
今週末は奥多摩三山でまだ登っていない御前山に行く予定にしていたのですが、奥多摩方面の天気がいまいちな様子。予定を変更して河口湖畔の黒岳JA/YN-031をアクティベートすることにしました。
前日寝るのが遅くなってしまい朝寝坊。家を出たのは朝5時を随分回った頃です。中央高速に乗り大月ICを経由して河口湖ICで降ります。河口湖大橋を渡った先を左折して21号線で湖畔しばらく走り、途中左折し719号線へ。若彦トンネル抜けて300mぐらい行ったところを右折します。目指すはすずらんの群生地。とても大きな駐車場があり、水洗トイレ(4月~10月のみ)まであります。
途中、SAでのんびりしていたりしたため、現地に到着したのは7時半過ぎ。今日はここからすずらん峠を抜けて黒岳を目指します。
ここでトラブル発生!FT1DXのアンテナが見当たりません。これがないと山頂でのスポットも危ぶまれます。とりあえずモービル用のホイップを外して担いで登ることにしました(ノンラジアルではないので山頂で使えるか不明なのですが)。
林道を登っていくとすぐにすずらん峠への登山口。
30分ほど登ると、すずらん峠に到着です。
更にここから20分程で黒岳山頂(1793m)に到着。
山頂は木々に覆われ景色は今一つです。トンボがたくさん飛んでいます。
なかなか良い場所がないため、とりあえず山頂北側にある看板の傍に今日のシャックを開くことにしました。期せずして看板がトタン板だったため、モービルホイップを貼り付けることができました。これならどうにか電波も出せるかもしれません。
結局CQを出し始めたのは10時過ぎ。まずは21MHzからQRVです。APRS2SOTAによるセルフスポットも成功し、VK/ZLからもコールされます。ほどなく宝燈山JA/ST-019をアクティベーション中のJJ1SWI/1局からもコール。S2Sが完成しました。その後もいつものアクティベータの皆さんからコールいただきました。その後14MHz→18MHzとQRV。比較的国内が開けており、3/4/5エリアの各局ともQSOさせていただくことができました。最後は430MHzを少しワッチ。松戸の局のCQが大変強く入感していたのでコール。こちらも55のレポートいただきました。
山頂で簡単な食事を済ませ、河口湖方面に少し下ったところにある展望台へ向かいます。こんな素晴らしい景色が開けていました。
練習場所があるのかパラグライダーが何機も空高く舞っています。
さて景色を堪能したところで下山を開始。帰り道はドンベイ峠から降りることにします。山頂から御坂峠方面に降りすぐに左手に曲がる道があります。
ほどなく駐車場に到着、帰路に着くことにします。いつもは高速道路で往復しているのですが、今日は山中湖を経由して国道413号「道志みち」で帰ることにしてみました。週末ということもあり河口湖から山中湖までかなりの渋滞。それでも景色が良いので退屈しません。
また「道志みち」に入ってからはカーナビに「石割山」「観正体山」「菰釣山」など気になる山名がたくさん。ついキョロキョロしてしまいます。景色も良くドライブには最高の道でした。途中「道の駅どうし」で一休み。しばらく案内板を眺めながら次はどこに登ろうか思案していました。
今日は天気に恵まれ最高の山登り&SOTAアクティベーション日和でした。本日もコールいただいた各局ありがとうございました。
※家に忘れたと思っていたアンテナは自宅の駐車場に落ちていました。帰宅時に危うく車で踏みつぶすところでした。^_^;;
山頂における伝搬について
HF編
先週末はアクティベーションをお休みして主にチェイサーとして各局をお呼びしていました。朝一番のQSOは水ヶ森JA/YN-045に移動中のJF1NDT/1局でした。
14MHzでのQSOはRST319とノイズレベルすれすれ、UTCで日付が変わった45分後の21MHzの交信ではRST559~569とシグナルが大変強力に入っています。自宅と水ヶ森の距離は直線にして85Km。水ヶ森と自宅の間には黒岳や雁ヶ腹摺山があり見通しはありません。
さてこれはどのような伝搬なのかちょっと考えてみました。NDTさんのご意見では当日午前28MHzで東京・福島間で599で繋がっていたことから短時間のEsが出ていたのではないかとのこと。これをヒントに検討してみることにしました。
まず当日朝のイオノグラムを見てみると110kmぐらいの高さに臨界周波数8MHzくらいのE層、215kmぐらいの高さに臨界周波数9MHz前後のF層があるのが判ります。
臨界周波数Fcと最高使用周波数(Maximum Usable Frequency)Fmuの関係は電離層への入射角をθとすると以下の式になります。
Fmu = Fc * 1/cosθ (セカントの法則というそうです)
ここで、2点間の距離を2d、電離層の高さをhとすると
1/cosθ = Sqrt(d^2 +h^2) / h
となります。これに電離層の高さと2局間の距離をいれると
1/cosθ ≒ 1.07
となり、入射角が大きいことからMUFはさほど高くなりません。これではE層による反射は厳しい状況です。これが400Kmぐらい距離が離れていると入射角が小さくなることからFcの2倍程度までMUFが上がり反射が期待できます。この例では18MHzぐらいまでは期待できそうです。ちなみに昼間密度が高いD層での減衰は周波数が高いほど少なくなります。Esが発生すると28MHzや50MHzで強力に入感するのはこのためです。一方、7MHzは昼間はD層での減衰が大きく何度もホップするような伝搬をすることが出来ません。そのため国内での伝搬が中心になります。一方、夜間になるとD層が消滅し減衰がなくなることからDXとの交信が可能になります。
さて当日のイオノグラムをよく見てみると実はこんなEsが出ている時間帯がありました。
15分から30分程度で消滅してしまったのですが、Fcは16MHz近くまで延びておりNDTさんとの21MHzの交信時にこのEs層があったのかもしれません。21MHzでよく聞こえていた時間とEsの出現時刻が若干異なっているのですが、このイオノグラムは国分寺のものですので、水ヶ森と当局の中間点の大月市付近では現れた時間が異なっていると考えられます。
NDTさんの直観は正しかったようです。流石です!
V/UHF編
さて今度はV/UHF編です。今晩(7/25)はSOTA仲間のJP1QEC局とJI1IHV局が大弛峠に前泊し、明朝の北奥千丈岳 JA/YN-012のアクティベーションに備えられています。お二人に430MHzで繋がるかどうか実験ということで、Longley-Rice Modelを用いた20MHz-20GHzにおける伝搬シミュレータを使ってシミュレーションをしてみました。
このモデルは地形の情報も考慮しているので山岳地帯におけるV/UHF帯の見通し伝搬には良い予測結果が出そうです。
ソフトウェアのインストールが不要なオンライン版のシミュレータを使って早速シミュレーションしてみました。こちらが大弛峠から430MHzでQRVしたときの結果。赤いマーカが大弛峠です。甲府市方面への見通しは良いのですが、残念ながら東京方面は山の影に隠れてしまっています。
一方、北奥千丈岳の頂上までいくと一気に視界が広がります。東京方面一円が交信可能エリアに入ります。素晴らしいですね。
さて、今後予定している山々はどんな感じでしょうか?こちらは枡形山無線倶楽部で予定している大菩薩嶺JA/YN-024です。こちらも素晴らしいロケーションです。
奥多摩三山のうち、まだ登っていない御前山JA/TK-006。こちらも東京方面には素晴らしいロケーションです。
こうやってシミュレーションしながらアクティベーション先を選ぶのもSOTAの楽しみの一つかもしれません。
※HFやV/UHF伝搬についてはぜひ識者の皆さまから詳しくご教示いただきたいと思っています。誤り等ございましたら、是非コメント欄でご指摘いただければ幸いです。
SOTAのスポット方法まとめ
本Blogの記事に書いた SOTAのAlertやSpotについてまとめてみました。
- 事前準備
SOTAwatch2へアクセスし、Registerよりコールサインや氏名などを登録します。登録したコールサインでログインするとAlertやSpotの登録をすることができます。(ログをアップロードするSOTA Results and Summits Databaseとは別に登録が必要です。) - アラート(Alert)の登録方法
アクティベーションする山や運用開始予定時間、運用周波数、モードを事前に登録することが出来ます。Alertは世界中のチェイサーが注目していますので事前登録しておくとコールされる確率が高くなると思います。SOTAwatch2にログイン後、こちらからアクティベーションの予定を登録してください。特に難しいところはないと思いますが、ETA(Estimate Time of Arrival)にQRVの予定時刻をUTCで、運用周波数・モードは例にもあるように、"Freq-mode"の形式で入力してください。
例:21.062-CW, 14.062-CW, 433-FM
SOTA Alertに登録しておくとQRV予定時刻前からRBNHoleというプログラムが RBN(Reverse Beacon Network)を使ってバンドの監視をはじめてくれます。Alertに登録されたコールサインが見つかると、後で述べるスポットを自動的に投稿してくれます。なお事前に登録した運用予定周波数によらず、RBNが稼働しているすべての周波数で監視していますので、事前に登録した運用バンド以外でのQRVもスポットしてくれます(もちろんRBNでアクティベーション局が聴こえていればですが)。
RBNによる監視はデフォルトの設定ではETAの1時間前から始まり、ETAの3時間後に終了します。変更する場合はS-(開始を早める時間)、S+(終了を延長する時間)で指定してすることができます。
変更する場合はS-(ETAの何時間前から始めるか)、S+(ETAの何時間後に終了するか)を指定することができます。 -
なおTwitterの@SOTAwatchspotJAではSOTA Alertに登録されたJA国内のアクティベーションの予定を当日朝8時にツイートしています。
またコメントにNoRBNGate又はNoRBNHoleと書いておくとRBNHoleによる監視を止めることも出来ます。 - スポット(Spot)の投稿
SOTAwatch2にはアクティベーション局のQRV情報がリアルタイムで投稿されます。DXのチェイサーもスポットを頼りに呼んできますので、確実にスポットされる(する)ことがDXとのQSOを成功させるために重要です。
スポットにはチェイサーが投稿する通常のスポット、アクティベータが自身でするセルフスポット、RBNHoleが自動的に行うスポットがあります。RBNHoleのスポットはAlertに登録されていれば自動的に行われますので、ここではマニュアルで行うスポットについて説明します。スポットの投稿にはつぎの3種類があります。
(1) SOTAwatch2から投稿
PC・スマホのIEやChrome等のブラウザを用いて、こちらから投稿します。
(2)スマホ専用アプリから投稿
スポットの確認や投稿ができるスマホの専用アプリがあります。iPhoneではSOTAGoat、AndroidではSOTA spotterなどが有名でしょうか。使い勝手が良いので、私も山頂で携帯が繋がるときはセルフスポットに使っています。
(3) APRSメッセージから投稿
APRSのメッセージでスポット情報を送るとSOTAwatch2に投稿してくれるAPRS2SOTAというサービスがあります。東京近郊の山でも山頂で携帯電話が使えないことがあるため大変重宝しています。山頂から144.64MHz(9600bps)、144.66MHz(1200bps)等のAPRSの運用周波数でゲートウェイ局にアクセスできる必要があります。今のところ東京近郊の山頂で繋がらなかったことはありません。数十Km以上離れたゲートウェイ局にメッセージを拾ってもらってびっくりするぐらいです。
事前登録が必要ですので、こちらに記載されているメールの宛先まで登録を依頼してください。登録完了後、SOTA宛に以下の形式でAPRSメッセージを送ります。
・メッセージのフォーマット- Summit-ID
- Frequency
- Mode (e.g. AM,CW,DATA,DV,FM,PSK,RTTY,SSB,OTHER)
- call-sign
- optional comment
- スポットの確認
スポットを確認する方法として以下のようなやり方があります。
(1) SOTAWatchで確認
こちらからスポット情報を確認することが出来ます。またSOTAmapでは地図と連携してスポット情報が表示されますので自局との位置を確認するのに便利かと思います。
(2)スマホ専用アプリで確認
前述したSOTAGoatやSOTASpotterで確認することが出来ます。バンドやアクティベーション先でスポット情報を絞り込むことが出来るため大変重宝してします。
(3) twitterで確認
twitterの@SOTAwatchではSOTAwatch2に投稿されたスポット情報がリアルタイムでツイートされます。@SOTAwatchspotJAではJA国内のアクティベーションを@SOTAwatchのタイムラインから捜し5分おきにtweetしています。当日最初のtweetではアクティベーション先のSOTA山をGoogleMapで表示します。また毎朝8時には当日QRVが予定されている局の一覧をツイートします。
(4)APRSメッセージによる確認
JL1NIE-10宛にAPRSメッセージを送ると@SOTAwatchspotJAの最新3局分のスポット情報をAPRSメッセージで送り返してくるサービスを提供しています。
APRSメッセージは「UTC-コールサイン-周波数」の並びとなっており、各局の最新のスポットの時間・周波数が送られてきます。携帯電話が繋がらない山頂でもスポットの確認を行うことができます。
またDX局のスポット情報が必要な場合は、メッセージに"dx"と入力して送ってください。 - 国内局のスポット情報の入手
・メッセージの送信 - ・返ってくるメッセージ
- 海外局のスポット情報の入手
・メッセージの送信 -
国内外アクティベータ各局とS2S(Summit-to-Summit)交信を狙う際にご活用ください。※なお、144.66MHz(1200bps)で、JL1NIE-10からのメッセージが送達されないという問題が発生しています。JL1NIE-10以外にもSOTAからのメッセージも不達になっているのでi-gate局におけるコリジョン等の問題かと思われます。144.64MHz(9600bps)では比較的繋がりやすいようです。
・返ってくるメッセージ
金時山 JA/KN-007
この三連休は前半にいろいろ用事が立て込んでおり、身体を休めるためにも最終日は自宅でのんびりするつもりでした。ところが朝8時過ぎに起きてみると良い天気!その上JP3DGT局のアクティベーションの様子のtweetを見てしまったのがいけません。随分朝も遅い時間になってしまいましたが、近場でまだ登っていない山にアクティベーションすることにしました。こんな時はいつも東丹沢に行っていたのですが、この時期は例の虫のシーズンです。そこでまだ行ったことのない箱根方面、車でのアクセスの良い、金時山 JA/KN-007をアクティベートすることにしました。
急いで荷物を積めて自宅を出たのは午前9時半過ぎ、いつもならQRVを始めている時間です。東名高速から御殿場IC経由で乙女峠を越えて金時神社に着いたのが11時過ぎ。奥の神社の駐車場が混雑していたので手前にあるゴルフ練習場の登山者向け有料駐車場へ駐車します(一日500円)。こんな時間でもまだ余裕がありました。
早速木立の間を抜けて、良く整備された登山道を登っていきます。
巨大な「金時宿り石」を横目にひたすら山道を登ること1時間弱。
金時登山口から登ってくる登山道との合流点に到着。
途中見晴らしの良い場所が何か所かあるのですが、残念ながら今日は雲が多く富士山を拝むことが出来ません。
山頂についたのがは12時を回ったころ。山頂には茶屋が二軒あるのですが満員です。茶屋の周りにも沢山の人だかりでQRVする場所がありません。
暫く辺りを散策しアンテナを張れそうな場所を捜します。足柄峠方面に少し降りた場所にちょっとした広場を発見。こちらを本日のシャックとしました。なんだかんだとでQRVしたのは13時になってしまいました。
山頂では携帯の電波が良く届くのですが、こちらでは圏外です。そこで先日導入したAPRS2SOTAでスポットをします。まずは14MHzからQRVします。
今日のアクティベーションはAPRS2SOTAの導入と共に開発した@SOTAwatchspotJAのスポット情報をAPRSのメッセージで送ってくれるノード(JL1NIE-10)のテストも兼ねています。このノードにメッセージを送るとスポット情報をまとめ、当日最新3局分のスポットされた時間・周波数をメッセージにして送ってくれます。メッセージからセルフスポットが無事されているのを確認するのと共に、DGT局が28MHzに居るのが判りました。
各局からコールいただきQSOをしているとDGT局からAPRSでメッセージ。残念ながら本日は下山されてしまったようです。次に21MHzへQRV。1時間ほどでVKを含む延べ14局からコールいただきました。最後は430MHzでQRVしようとしたところ雨が降り出してしまいました。残念ながらここでQRTです。
気が付いてみると山頂の茶屋も閉店。辺りも先ほどの混雑とはうって変わって閑散としていました。
雨がひどくなる前にと急いで降りたのですが、下界に降りるほど天気は良くなります。もう少し山頂で粘っておけばよかったとちょっと後悔。まあ登り始めたのも遅いのでしようがありません。帰り道は東名の大渋滞に巻き込まれさんざんな目に会いました。
やはりアクティベーションは早起きしていくのが良いようですね。本日もコールいただいた各局ありがとうございました。
大岳山 JA/TK-007
今週末は土曜日にかなりまとまった雨が降りました。夕方に久しぶりの同窓会も控えていたこともあり無理をせず、日曜日に以前から予定していた大岳山をアクティベーションしてきました。今回のアクティベーションは先日三頭山に登った三男も一緒です。
朝4時半に家を出ると周りは濃霧です。
電車に乗り込み、御嶽駅に着いたのが7時前。この頃には霧も晴れていました。ここからバスに乗り換えケーブル下まで向かいます。大岳山へのルートとして奥多摩から鋸山を経由するルートを当初考えていたのですが、子供連れということもあり御岳山のケーブルカーを使って大岳山を往復するルートを取りました。
御岳山山頂でケーブルカーを降りて登り始めたのが7時45分。前日の雨のせいで道がぬかるんでいて歩きにくいです。とはいってもハイキングコースなので道もしっかり整備され迷うところもありません。芥場峠を抜けるとちょっとした岩場や鎖場が続き、子供も大喜び。9時半頃には大岳山山頂に到着しました。(あ、子供の手が入ってた。)
残念ながら今日は雲も多く、富士山を拝むことはできませんでした。それでも東京方面へ開けているせいか、APRSのビーコンをひっきりなしに受信しています。
山頂は狭く、沢山のハイカーで賑わっています。見晴らしの悪い北側にバーチカルEFHWを展開し、21MHzからはじめることにしました。セルフスポットのために携帯を確認すると圏外とのマーク。待ってましたとばかりにAPRS2SOTAでスポットを送ります。即座にCQに対して反応がありスポットは上手くいった様です。VKの2局を含むJA各局からコールを頂きまずまずの出だしとなりました。
早めの昼ご飯の用意をしながら、移動運用初めてのQRVとなる430MHzに挑戦。こちらも同じようにAPRS2SOTAでスポットしたところ、鬼ヶ岳 JA/YN-036に移動中のJF1NDT/1局からコールいただきました。NDT局も430は簡単なホイップアンテナとのことですが強力な信号です。CWではいつもS2SをさせていただいているNDT局ですが430FMでのS2Sはとても新鮮でした。その後いつもCWでお呼びいただいている各局からコールをいただきました。Phoneの運用になれておらずたどたどしいQSOになってしまいましたが、ありがとうございました。その他都心の局もフルスケールで入っており山岳移動でのUHFの面白さを体験することができました。
さて今日は子供連れのため、子供を放ったらかしにして長い時間QRVできません。そこでもう一つの実験、FT1XDのGPS性能の確認をしてみることにしました。
まずは大岳山山頂の二等三角点(緯度35°45′54.792 経度139°07′49.4989)の上にFT1XDを置いてみます。
有効数字こそ足りていませんが、なかなかの精度ではないでしょうか。
そんなこんなと遊んでいるうちにお昼を回ってしまったため下山をはじめます。折角なので帰り道でもGPSのテスト。沢へ下る道の途中でも準天頂衛星を捕まえています。
この時はちょうど下の地図の登山道が折り返している地点で測位していました。
APRS本来の使い方であるAPRSビーコンの状況を見てみるとこんな感じでした。FT1XDは2200mAhのリチウムイオン電池を積んでいることから電池の持ちもかなり良いようです。これだけ使っても電源電圧7.0V、インジケータ1本分でした。
最後は御岳山では子供と一緒にかき氷を食べ帰路に着きました。
帰り道にみた朝と同じ場所から見た景色。雲の多い一日でしたが概ね良い天気でした。
本日もコールいただいた各局ありがとうございました。
FT1XDのGPS
SOTAアクティベーションに用いる登山地図として、「山と高原地図」のAndroidアプリを愛用しています。地図も非常に読みやすく便利なのですが、使っているスマホのAsus Zenfone2 LaserのGPS性能が極端に悪いという大問題があります。これまでアクティベーションの際に何度かGPSを使ってみたのですが、山中でまともに位置表示ができたことがないという悲惨な状況です。
今回FT1XDを導入する際のポイントとして、防水性能に優れている点と、準天頂衛星にも対応したGPS性能の良さという点がありました。実際にZenfone2 LaserとGPS性能を較べてみると、Zenfone2 Laserがほとんど衛星を捕捉できず基地局を使ったAssisted-GPSでぎりぎり測位をしている環境下で、FT1XDはあっという間に10個近くの衛星を捕捉し誤差も5m程度と大変優秀な成績を収めています。
GPS専用機というとGarminが定番で素晴らしい性能とのことですが、なかなか高価で手が出しにくいところがあります。
FT1XDのGPSと、国土地理院地図のキャッシュをオフラインで地図表示するAndroidアプリとの連携で、どこまでGPS専用機に迫ることができるか?実際のアクティベーションで試してみたいと思います。
6m & DOWNコンテスト参加
今週末は先日導入したハンディ機のアンテナの整備をしていました。自宅で使用する際には使用する度にモービルホイップをベランダから突き出して使っていたのですが、夜中にベランダで声を出してQSOする訳にも行きません。そこで最近使用していないADS-B受信用のGPを降ろしV/UHF用の固定アンテナを設置することにしました。
ベランダは狭くビームアンテナをローテータで回すことも出来ません。またモービルホイップも建物から離して設置するスペースもありません。そこでシンプルな作りでブロードなビームパターンを持つナガラのDO-11を選びました。
物干しざおにステンレスのポールを固定。同軸ケーブルはADS-B用GPのものを流用します。アンテナもとても簡単な作りですので30分もかからず設置完了です。
まったくの偶然だったのですが、今晩から明日にかけて6m & Downコンテストが開催されるとのこと。V/UHFのコンテスト参加は初めて。フォーンのコンテストも何十年前かに参加したきりですが、折角の機会ですのでアンテナのテストも兼ねて参加してみることにしました。
430MHzの5Wハンディ機でどこまで飛ぶのか皆目見当がつかなかったのですが、コンテストに向けて移動局が多いせいか、福島・栃木・群馬・長野・静岡などの局まで聞こえています。これらの局に加え他の千葉・埼玉あたりの局とも無事にQSOをすることができ、気が付いたら70局以上とQSO、マルチも10になっていました。
ハンディ機に簡単なアンテナをつけただけでも随分楽しめるものです。HFのコンディションが悪いときには山頂での運用周波数にぜひ加えてみたいと思います。
枡形山無線倶楽部例会
ひょんな事から結成した枡形山無線倶楽部、今日は初めてメンバ全員が揃いました。向ヶ丘遊園の枡形山にリグや自慢の一品を持ち寄り移動運用、その後に近くのクラフトビール店でビールを飲みながらコアな話を展開するというのがいつものパターンです。