JL1NIE ’s blog

趣味のアマチュア無線やプログラミングについて徒然と。

雨乞山(JA/KN-021)

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 日曜日は奥多摩の御前山をアクティベートして奥多摩三山制覇と思っていたのですが、ここのところ続く忘年会のせいか、はたまたインフルエンザ予防接種のせいか土曜日夕方からダウン。日曜日に起きたのは7時過ぎとなってしまいました。

 近場でアクティベートしていないSOTA山が無いかと探していたところ、津久井湖 城山近くの雨乞山(JA/KN-021)がまだ残ってました。早速車を飛ばして現地についたのは既に10時半近く。

 北尾根から取りついたのですが、赤いリボンに誘われて尾根道に乗るところを間違えてしまい気が付いたら尾根道は随分上方へ。木々をかき分けながら頑張って直登しました。山頂手前にある分岐の下も急な坂道になっており思ったより時間を消費。

 山頂は木々に覆われており眺望はありません。広さはそこそこあるので日なたを捜して先日作った3バンドGPを展開しました。木々にエレメントが絡むためか18MHzのSWRは高め。ラジアルを水平まで持ち上げてやっと1.5以下に収まりました。

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 18MHzでは菰釣山(JA/KN-005)をアクティベーション中のJF1NDT/1局が強力に入感。早速S2Sとなりました。ZL1BYZ局もS5で入感。こちらはRST319をいただきました。その後1エリアを中心にチェイサー各局からコール。国内はあまり開けていないようです。すでにお昼近くということもありバンドコンディションは期待してなかったのですが、こんな低山でも新しいGPはそれなりに飛んでいるようです。

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 次は14MHz。今度はラジアルをかなり下向きに角度を付けた状態でマッチング。EFHWと違ってちょっと調整がややこしいです。早速ワッチをしていると、扇山(JA/YN-059)をアクティベーション中のJG1GPY/1局が強力に入感。二つ目のS2Sになりました。

 CQを出すとウラジオストックの5WのQRP局からコール。ピークではS8振れていました。続いて鷹取山(JA/KN-031)をアクティベーション中のJJ1SWI/1局からコールいただき3つ目のS2S。その後1エリア中心にコールいただきました。14MHzも国内は今一つ。

 GPY局と430MHzでラグチューをした後、スポットを見ていると雲取山でSOTA局がQRVの様子。SWIさんに引き続きコールさせていただきS2S。都合4つのS2Sとなりました。再度18MHzへ戻りCQを出すとVK局からもコール。そろそろ夕方の予定もあるので下山となりました。

 2時間ちょっとのQRVでしたが20局を超える各局とQSOすることができました。本日もコールいただいた各局ありがとうございました。

移動用アンテナの製作

 

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 ここのところ週末に用事が入りなかなか山に登る時間が取れません。隙間の時間で移動用アンテナを幾つか作ってみました。

6m用スカイドアアンテナ

 KX2用のトランスバータを製作し、やっと6mで移動運用が出来るようになりました。6mの移動用アンテナにはヘンテナが良く使われていますが、更に構造が簡単で山岳移動に適したスカイドアアンテナを作ってみました(上の写真)。

 各エレメントのサイズはJA1HWO局のサイトのサイズそのままになっています。

給電点はこんな感じ。真中の黒いプラスチックケースにはソータバランが入っています。

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 50pFのコンデンサの代わりに32cmの1.5D-2Vをぶら下げています。作り方によって若干異なると思いますので、35cm-40cm位から切り詰めて調整するのが良いと思います。裏側はこんな感じ。5mmのアルミ棒(44cm)2本をを蝶ネジで30cmの木板に固定しています。

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上辺は90cmのアルミ棒。こちらも30cmの木板に蝶ネジで固定しています。

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上辺のエレメントは目玉クリップをボルトで繋げたこんな金具で釣竿に固定しています。

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下側のエレメントはマジックテープで釣竿に固定。

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 アナライザを付けて50.180付近が中心になるように同軸を切り詰めました。32cmのところで50.000MHz-50.850MHzでSWR 2.0以下となりました。Cが入っているためかバンド幅が狭い気もしますが、CW,SSBに出るには十分だと思います。

 MMANAに6m Skydoorのモデルがあったのでシミュレーションしてみた結果がこちら。ゲインが8.9dBi、3エレ八木ぐらいの性能となかなかのものです。

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 実際に6mをワッチしながらエレメントを回してみるとサイドもかなり切れるようです。次のアクティベーションではぜひ飛び具合を試してみたいと思います。

20/17/15mバンド用 GPアンテナ※2017/12/19改訂

 普段HFは1/2λバーチカルEFHWを愛用しているのですが、設置には10mのグラスポールが必要になり荷物がかさばるのが困り物です。そこで垂直方向が1/4λとコンパクトなGPを作ってみることにしました。参考したサイトはこちらです。

エレメントはフジクラのAWG24の耐熱ビニル線を使っています。導体の外形が0.61mmなので14MHzではHWCD_ratio = 10000mm(10m) / 0.61mm = 16.4Kとなります。こちらのグラフからみると短縮率は0.975ぐらいでしょうか。

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 ラジアルは3本用意することにしました。こちらの情報によるとラジアルは1/4λより若干長めの0.28λ~0.3λにすると良いとのことです。

 3バンド対応にするためにラジエータにはギボシを2つ入れてエレメント長を調整しています。一方ラジアルは若干長くても問題がないことからギボシを省略するために17m/15mは共用することにしました。

 給電部はアクリル板にBNCコネクタを固定して釣竿にぶら下げ、エレメントやラジアルに同軸の重みがかからないようにしました。

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 ギボシ部分はこんな感じです。ロープにロックタイでエレメントを括り付けギボシに直接力がかからないようにしています。

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 給電点は地面から1.5mから2m位。ラジアルを3方向に地面まで降ろしています。シミュレーション結果はこちら。ありふれた普通のGPです。

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 エレメントを7m弱の釣竿につけて上げてみます。

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 アナライザを付けてエレメント長を調整した結果、以下のようなサイズになりました(ラジエータは上端から3.03mと3.7mの位置にギボシを、ラジアルは端から1mの位置にギボシをつけています)。随分短めになってしまいましたが、全てのバンドでバンド内がSWR 2.0以下となったので、とりあえずこれで使ってみたいと思います。

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EFHWとの比較 

水平EFHW(3mH)
 
このアンテナと1/2λ EFHWを水平に3mHに張ったもので20mでDX局を受信して比較をしてみました。ヨーロッパやタイなどはGPの方がS1-2位良いように感じます。国際ビーコン(IBP)KH6RS/VR2B/RR9Oあたりを聞いた感じでも同様に概ねS1-2は強いようです(一部の局はサイド方向に向いていたので弱かった)。

  一方国内を聞いた感じではフロントに向いている6エリアではあまりSの違いは感じられませんでした。(近場の局については未評価です。)

・垂直EFHW(6.5mH)

   GPで使ったものと釣竿にEFHWのエレメントを付けてスローパー風にしたアンテナと比較してみました。 14MHzは1/2λで10m近くあるため近くの木にロープを結び以下のような形で展開しています。

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 こちらもIBPで確認してみたところ、若干EFHWの方が良いかほぼ同等。なんとも微妙な結果です。

まとめ

 1/4λGPにしたことで使用する釣竿を随分短くすることが出来ました。ラジアルが必要なのが狭い山頂では若干難点です。受信比較だけですが、スローパー風垂直EFHWと性能差をあまり感じないため、ラジアルが不要な分垂直EFHWが有利かもしれません。

 以上、山頂での運用を通じてもう少し評価してみたいと思います。

 

 

 

リグの虫干し

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今日は天気が良かったので最近出番の少ないSW40とHB-1Bの虫干しをしました。

 まずはSW40から。内蔵しているFreqMiteの調子が悪くモールスコードで返してくるVXOの周波数が無茶苦茶です。いつものように20m用EFHWを7MHzで同調させてQRV。7エリアが開けているようでこちらからCQを呼びまわりをしてみました。

 SW40の出力はせいぜい2W程度。それでもパイルアップが酷くなければ何度か呼んでいるとピックアップしてもらえました。AGCもついていないので相手のSに合わせてRFゲインをマニュアルで調整しながらのQSOになります。3ポールのX'talフィルターがついているだけなので7MHzだと隣のCQも聞こえてきたりしますが、それも持ち味のうち。コールバックがあるたびに嬉しくなる楽しいトランシーバです。

 しばらくワッチしていると鹿倉山JA/YN-055をJF1NDT局がアクティベーション中とのこと。いつの間にかFreqMiteが復活したのでチューンをするとかすかにNDT局の信号が聞こえます。残念ながらJA各局からパイルアップを受けているようで2Wでは無理そうな雰囲気。仕方がないのでKX2を取り出して10Wでコール。早速ピックアップしていただき久しぶりにチェイサーポイントが付きました。

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 次はHB-1B(写真上)。SW40に比べるとフィルタも可変でAGCもついているため随分使いやすくなります。ちょっと前まではSOTAアクティベーションのメインリグでした。KX2と聴き較べをしてみますがKX2で聴こえる信号は全て聞こえます(除く18MHz)。

 MLAの虫干しも兼ねて20mで久しぶりにFISTS EAST ASIAの夕方のNetを聞いてました。例によってベランダ正面の南方向だけは良く入ります。 9V1局の味のあるバグキーで送信される平文を一所懸命コピーしていました。

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 夜になるとVK9MA Merish Reefが入感。一昨日20mでゲット出来ていたので今日はワッチのみ。QSBはありますがSW40/HB-1Bでも十分受信できるレベルまで上がってきました。

http://w-ockham-blog.tumblr.com/post/167408293851/listening-vk9ma-merish-reef-with-mla
 とりあえず2台とも動くことは確認できたので機会があればシンプルな設備でSOTAアクティベーションをしてみたいと思います。
 

蓑山(JA/ST-017) その2

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 美の山公園は秩父の雲海の絶景スポットとしても知られています。朝早起きして展望台から眺めてみたのですが、残念ながら今朝は雲海は出現せず。秩父の街並みが朝日に映えて綺麗です。

 IHV/UPL親子は早速早朝から18MHzでQRV中。バンドコンディションが良いとのことなので当局も14MHzのアンテナを設営。ビームを北東に振ってみました。リフレクタの遠くに向こうに見えるのは武甲山

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 CQを出してもなかなか呼ばれません。やっと7時前にVKからコール。続けてW局からコールされ始めました。RST449~559とかなり良いレポートがもらえました。

 途中速いフラッターと長めのQSBが同時にかかったKD1CT局からコール。QSBのピークでQSOが成立しました。QTHを調べたらニューハンプシャー州。久しぶりの東海岸とのQSOになりました。その後カンサス州からもコール。今日はWの東側にも伝搬が良かったようです。各局POTA/KFFのチェイサーのようで、SOTAWatchのアラートにJAFFレファレンスを入れておくメリットを実感しました。

 21MHzではUPL局がバーチカルダイポールに10WでSSB運用中。CQにW局から応答があったようで大喜びでした。こちらはIHV/UPL親子のシャック。3.5-7のフルサイズダイポール・18-21のバーチカルダイポールに加え144/433MHzもモービルホイップでQRV可能。太陽電池パネルを備え50W運用にも耐えるバッテリを装備。素晴らしいシャックでした。

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 GPY局もまけずにMountain Topperで運用中。バンドコンディションが下がってきてしまったのですが、なんとかWとのQSOに成功したようです。

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そろそろ全てのバッテリーがなくなってきたので最後は10MHzでMLAに2W QRPで運用。SOTA仲間のJA4RQO局からコールいただけました。

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電池も無くなったのでここでCL。

二日間で延べ

 14MHz JA 3局 EU 6局 W 4局 VK/ZL 4局

 10MHz JA 4局

と局数は行かなかったもののDXを中心に普段にない伝搬を楽しむことができました。 

こちらはGPY局がスケッチしてくれたQRVの様子。

blog.goo.ne.jp

 IHV/UPL親子は7MHzでまだまだパイルアップを浴びているようです。GPY局・当局は先に失礼して蓑山を後にしました。

 好天にも恵まれSOTA仲間と大変楽しいアクティベーションとなりました。本日もコールいただいた各局ありがとうございました。 

蓑山(JA/ST-017) その1

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 武川岳のアクティベーション後は一路、蓑山(JA/ST-017)のある美の山公園を目指します。299号の渋滞に巻き込まれ到着は15時半過ぎになってしまいました。

山頂に近づくと既に山頂にアンテナが?

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 近づいてみると、あれどこかで見かけた顔です。なんとJI1IHV/JI1UPL親子も蓑山に遊びに来ており、4局合同の蓑山アクティベーションとなりました!

 混変調を避けるため場所を移して14MHzのリフレクタ付きEFHWを展開。ビーム方向はEU狙いで北西としました。

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 スポットを入れるとJA局に続き、チェコ(OK)、ウクライナ(UR5)からコール。幸先の良いスタートです。続いてドイツ(DL)からも呼ばれるのですが急にS9のノイズが発生。インバータ系のノイズのようですが、どうも山頂近くの施設がノイズ元の様子。急遽アンテナを別の場所に移して再度QRVとなってしまいました。

 気を取り直してCQを出し始めるとベルギー、ドイツ、ロシア、フランスからもコールいただけました。武川岳でコールいただいたZL1BYZ局もS8-9で入感、当局もRST559をいただけました。だんだんバンドコンディションも落ちてきて最後はVK/ZLで終了。1時間半ぐらいでしたが夕方のグレイラインを堪能しました。

 夕食はGPY局謹製のパスタをご馳走になりました。

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 夜はIHV/UPL局のシャックに集まり7MHz/3.5MHzを中心にIHV/UPL局の運用を見学。フルサイズのダイポールの威力は素晴らしくカリブのPJ4が強力に入感していました。

http://w-ockham-blog.tumblr.com/post/167133805805/pj4k2ng-at-jast-017
 
144MHzではSOTA仲間のJP1QEC局ともコンタクト。3.5MHzのダイポールも張り0エリアともつながったようです。
 UPL局はまだまだ元気一杯でQRVし続ける様子。おじさんたちは疲れてきたので早めの就寝となりました。(その2へ続く)

武川岳(JA/ST-008)

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連休を利用して秩父の山々をアクティベーションして来ました。

 連休初日は久しぶりの快晴。朝五時半に自宅を出発し、道すがらJG1GPY局を拾い武川岳の登山口の名栗げんきプラザを目指します。途中、関越道の事故渋滞に巻き込まれ到着は9時半近くになってしまいました。

 登山口からはしばらく林道を歩きます。久しぶりに青空がのぞいていました。

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登山口から1時間20分ほどで山頂に到着。山頂は広く良い眺めです。

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JG1GPY局はいつもの10mポールにバーチカルEFHW、当局は最近マイブームになっているMLAを展開しました。GPY局は18MHz、当局は14MHzからQRV開始です。

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 スポットすると早速各局からコール。当日バンドコンディションがあまりよくなかったのか1エリア中心にコールいただきました。GPY局は18MHzで早速ZL/VKとQSO出来た様子です。

 次に21MHzへ。いつものZL1BYZ局からコールいただけました。続いてJA/KN-020をアクティベーション中のJJ1SWI/1局からもコール、S2S完成です。CQを出しても呼ばれないので18MHzへ降ります。コンディションが上がってきたのか8エリアからも呼んでいただいたのですが、それも続かず。CQ空振りでKX2の内蔵バッテリーも無くなってしまったのでCLとしました。

 最後にGPY局が430MHzで筑波山中腹の移動局とQSO。武川岳は関東平野を一望できるロケーションにあるため強力に入感していました。HFの調子の悪いときはV/Uの方が面白い場所かもしれません。

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 ログを確認したところGPY局もZL/VK以外は1エリア中心とのこと。

当局は延べ、

 14MHz 6局

 21MHz 4局(うちZL 1局)

 18MHz 5局

となりました。

 時刻は既に13時過ぎ。今日は次のアクティベーションもあるため早々に下山しました。

VK/ZL/JA <> EU S2S イベント

VK/ZL/JA間とEUでSOTAのSummit 2 Summit QSO(SOTA山の山頂間通信)を狙うイベントが開催されました。残念ながら台風が接近しており関東地方は大雨となってしまいました。JAアクティベータの数局は低山からのアクティベーションを予定しているようですが、今回はチェイサー部門での参加としました。

前回はイベントに合わせてVDAの実験をしていたのですが、今回はベランダからVK方面が良く入ることが判ったMLAを使って参加することにしました。

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 16時頃、既にSOTAwatchにはVK局・EU局のスポットが沢山並んでいます。JA局を追ってみたのですが、残念ながらノイズレベルすれすれでお呼びできる状況ではありません。

 VK局もSSB運用が多くちょっと厳しいかなと思っていたところにVK2/SY-002をアクティベーション中のVK2IO/P局が20mでスポット! 早速捜しにいくとQSBのピークではコピーできるレベルまで信号が上がってきています。他局とのQSOを待って5Wでコールしてみるとなんとコールバックがありました。10WにパワーアップしてRST319を送ります。先方からはRST219とギリギリQSOできました。

 その後VK局/JA局を各バンドに捜しに行ったのですが、残念ながら入感なし。今回のイベントは1局のみのQSOとなってしまいました。

 QSO後にVK2/SY-002 Rileys Mt.までの距離を測ったところ7800kmもありました。

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こんなアンテナで良く飛んでいったものだと思います。

前回同様、HF通信の醍醐味を味わうことができたイベントとなりました。

マグネチックループとEFHWの比較

ここのところ天気が悪く山登りができないので、ベランダでアンテナの簡単な比較実験をしてみました。

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〇使ったアンテナ

  • MLA
    南向きのベランダの手摺にMLAを立てかけています。ループ面と直交する方向がビーム方向になります。
  • EFHW
    釣竿で展開したEFHWです。エレメントは南北方向に展開。実験の途中で釣竿の先端から垂らしてバーチカル風にしています。

〇実験内容

14MHzでEU・OC方面の同じ局をワッチしSを比較してみました。

  • EU方面
    MLAは西方向を向いていますが北西方面は建物に隠れているのでEFHWの圧勝になりました。S4-5ぐらい違い、MLAでは聞こえない局もあります。以前開けた場所で比較した際にはS2程度の差があったので(2m周ループの場合)それ以上の差が出てしまいました。

  • OC方面
    MLAはベランダとループ面を直角にしてビームを南向き。ちょうどT88WMがS6程度と強く入って来ました。EFHWではサイド方向ということもあるのかほとんどカスカスで聞こえません。釣竿の先端からエレメントを半分ぐらい垂直に展開するようにしたところ、S4-5位まで振るようになりました。
    EFHWは斜め上方向に展開していたのでサイドでももう少し使えるかと思っていたのですがここまで差があるとは思いませんでした。

 ベランダの地上高が5mぐらいなので水平EFHW(DPも同じかと思います)の打ち上げ角の問題もありそうです。MLAも8D-SFAにしたことで若干性能が上がっているようですが、いかんせんエレメントが重く釣竿を固定するのが大変になってきてしまいました。

 現在QRP Labs.のWSPR Beaconのキットを入手中です(QCXトランシーバが大人気のようで、そのとばっちりで一月近く経ってもまだ届きません)。

 こちらが完成したらバーチカルEFHW・水平EFHW(ギボシDP)、MLA、G5RV(7M4EZBさん製作)などいくつかのアンテナを山頂に展開し、各地域でスポットされるSNRを比較し実際にパフォーマンスを比べてみたいと思います。

 さて重量・サイズ・展開方法などを考慮すると、どのアンテナが一番バランスが良いでしょうか?