JL1NIE ’s blog

趣味のアマチュア無線やプログラミングについて徒然と。

Glue-EFHWとGPの比較

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 先日折れてしまった釣竿の代わりに新しい竿を入手しました。釣竿を試してみるついでにいくつか実験をしてみました。

実験1

 先日の城山でGlue-EFHWでQRVした際、エアバリコンを使ったチューナで同調するEFHWに比べ、いただくシグナルレポートが悪いのではないかとの疑念がありました。

 そこで同じエレメントにGlue-EFHWのトランスと、いつものチューナを付けてスキマーのSNRの比較をしてみました。

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 狭い場所でエレメントを展開したため、トランスの方はSWRが落ちずSWR=2と高めです。一方チューナはSWR=1.0まで落としこめました。Qも高くいかにもロスが少なさそうです。

14MHzで3W出力で試した結果(トランス=14.058MHz、チューナ=14.050MHz)、

  • 20km位の距離の直接波(JH7CSU-1)は同じSNR(31dB)
  • 1800km離れた電離層反射(BI4SSB)でもQSBの範囲内
    (トランス=12dB,17dB チューナ=16dB,12dB)

となりました(エレメントが同じなので前者が同じなら後者は当たり前?)。

 思ったよりチューナの有無による差は大きくないようです。城山では折れて短くなった釣り竿で展開したため、地上高が低かったのが本当の原因かもしれません。

実験2

 次に場所を変えて、先日作成したGPとGlue-EFHWの比較をしてみました。残念ながらバンドコンディションが落ちて来てしまったため、常にスキマーに拾われる状況ではなくなってしまいました。14MHzでロシア局がコンテストに沢山QRVしているためSメータを読んだ感触で評価してみました。

  • バーチカルEFHW vs GP
    GPの方がS1-2程度上。バーチカルEFHWでは14MHzはエレメントが長いため、7mの釣竿ではバーチカル部分は短くなります。そのせいか若干Sは弱めでした。10m竿でフルに展開できれば結果は違ったかもしれません。
  • invV vs GP
    GPの方がS1-2程度上。invVにしても14MHzでは地上高が低いことから打ち上げ角が高くなってしまい、このような結果になったと思われます。

実験1同様、14MHzで3Wで送信し、スキマーで拾われた様子はこちら。

  • バーチカルEFHW

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  • GP

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バーチカルEFHWも善戦していますが、GPのOH6が光ります。

 

まとめ

 DXはやはりGPが善戦しています。ラジアルの展開が若干面倒ですがコンパクトな設備でQRVできるのが魅力です。一方Glue-EFHWもバーチカル、invVと展開方法を選べるためハイバンドのDXから40m/30mの国内まで使えるのが魅力です。長い竿を使ってバーチカルEFHWをフルに展開又は地上高の高いinvVとすればGPを凌ぐ結果がでるかも知れません。それぞれのアンテナの特徴が出た楽しい実験でした。